Atelier Shiro




芸術は知の砦か ~ パピルスはいつか燃やされる

原発が吹っ飛んでから、文字を読む機会が増えた。

僕の家にテレビはない。
屋根に残っていたアンテナは去年、風で吹っ飛んだ。
(アンテナだし、誰にも迷惑はかからなかったよ)
タイムリーな情報は、ほぼインターネットから得る。
画面には文字がいっぱいだ(笑)。
たまに動画も見る。
ただし、そういう情報の真偽は自分で見極めなければならない。
そのために「本」を読む機会も増えた。

インターネットから「有益な情報だけ」得るのは難しい。
多方面にわたる、ある程度の知識とか、
「僕はこんな風に暮らすのだ!」というような世界観を持っていないと、
膨大な量の情報に呑まれてしまって、
なにが必要なものか、判断できなくなる。
だから「本を読まねばならぬ!」と思ったのである。

民俗学的なものから自然科学系まで、
学生の頃なんか比較にならないくらいたくさん読んでいる。
(父ちゃん母ちゃんご免なさい…)
いっぱい買うお金がないから、図書館を使う。

*

ところで最近、悪意に満ちた偽指導者達は
インターネットの影響力を恐れ、
いろんなやり方で情報統制を始めようとしている。
静かに密かに。
庶民に知られないように。

そういう思惑でのネット規制は「現代の焚書」だ。
言い過ぎだろうか。

メディアを操り、ネットを潰し、
しまいには図書館に火でも放つつもりだろうか。
追いつめられた独裁者はどんなバカなことでもするものだ。

そういえばジャンプ連載の「ワンピース」にそんなエピソードがあったな…。
ロビンけっこう好きです(どーでもいーけど)。

でもまぁ僕は、たとえどんな手を使ったとしても、
「真実」を探求するヒトの心までも規制はできないと思っている。

焚書の歴史を知ると「文字」の限界を想ってしまう。
ふと、ホピやアイヌのことを思い出した。

彼らは大切なことを伝承するのに、文字ではなく口伝を用いた。
文字は改竄されたり、いつか失われることを知ってのことだろうか?
(でも伝言ゲームみたいになったらダメですよ~正確さと記憶力が大事なのだ)

ホピが岩壁に描いたロードプランは素朴な絵画であり、
アイヌのユーカラは美しくも神秘的な詩、旋律の無い音楽である。

支配を望む者には、
幼稚園児の描いた落書きに見えるかもしれない。
意味の分からない、うなり声に聞こえるかもしれない。
心の無い者には決して響かない。
それでいい。

心ある者よ、ヒトはみな芸術家だ。
洗練された創作の奥に秘められた力を信じて進め!

芸術は知の砦になるか。
絵描きの端の、端っくれだけど、真摯に探求していきたい。
文ちゃんのお祝い

2012.2.12 / Shiro
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