先ず7泊8日の旅はロンドン郊外の ストラトフォード・アポン・エイヴォン(Stratford-upon-Avon)を基点にガーデン見学となりました。 スードリー・キャッスル・ガーデン(Sudeley castle and Gardens) ミル・ディーン・ガーデン (Mill dene Gardens) キフツゲイト・コート (Kiftsgate court) オックスフオード・ボタニカル・ガーデン(Okford botanic garden) ウォーターペリー・ガーデイン(Waterperry Gardens) ロンドンから西へ200キロ、オックスフォードの美しい丘陵地帯からコッツウオールズの村々が点在する、その畑や草原の美しい事。今までに見て来た数々の南ヨーロッパの家々とは全く違い、南ヨーロッパが太陽の日差しを遮る為の窓の造りや白壁に対し、イギリス郊外の農家では、冬の寒さにも耐えるライムストーンの蜂蜜色で有名な、石造りの重厚な家々が、幾世紀もの間を生き抜いてきた姿で残っていました。コッツウオールズでは、シェークスピアの妻のアン・ハサウェイが結婚するまで住んでいたと云う19世紀の裕福な農家の佇まいが、そのままの姿で大切に保存されており、独特の茅葺き屋根と木組みの壁の家々は、訪れた私は400年前にタイムスリップしてしまった様な錯覚にさせられました。
ロンドン郊外のチェルシーでは、毎年日本でもニュースで取り上げられる程、世界的に名高いフラワーショーで、世界各国から専門家が集まり、コンテストでは、日本からも和風庭園として参加していました。テントの中は非常に広く、全部を見て回るには二日間を要する程でした。斬新な野菜や果物の飾り付けから、多肉植物、食虫植物、メインである花は、品種改良された物など、見た事の無い花、可憐な花、ゴージャスな花等、種類の豊富さは圧巻でした。百合やチューリップ、ヒヤシンス水仙などは、日本でもお馴染みの感じですが、ディスプレは流石です。またラヴェンダーの種類の豊富な事、小さな小さな種や球根から、どうしてこの様な見事な花が生まれてくるのか、とても不思議に思われてなりません。
ミル・ディーン ガーデンのミルは水車小屋、ディーンは川の名前。ロンドン郊外にあるこの庭園は、コッツウオールズ独特のライムストーン(蜂蜜色)の家並みの一角に有り、入り口を入ると手入れの行き届いた庭の片隅には小川が流れ、アヒルが自由に歩き回っている様子は、何と長閑な風景か。只聞こえてくるのは、小川のせせらぎの音、アヒルの鳴き声、小鳥の囀り。自然と私達のおしゃべりも密やかに成ってしまう程の静寂さ。
(OXFORD BOTANIC GARDEN WATERPERRY GARDEN)
オックスフォード・ボタニカル・ガーデンは、植物研究所でもあり、広大な敷地内には、鬱蒼とした森や池や沼、耕し途中の畑、立派な温室の中では、不思議な色形のブルーのインクで染めたかの様な多肉植物、不気味な程大きな食虫植物等などがあり、庭園内は色とりどりの花々で楽しませてくれました。
8日間のロンドン、チェルシー・フラワーショーの旅は、改めて私に草花の奥深さを教えてくれました。 イギリスと日本の気温の差は当然ですが、湿度の高い低いはとても大きな事です。また伊豆高原では、坂の下と我が家のある、高原の上の方とでは、花の咲く時期が違って、目を凝らさないと分らない様な小さな種が、与えられた場所場所で懸命に生きようとしている様を創造すると、種を適当に土に蒔いていた事を少々悔やまれます。これからも、折角実った実を食べてしまう台湾リスや、植えた苗を掘り起こしてしまうモグラとの戦いに負けず、花や木を育てて行こうと思います。