第35回:黒青クレバスコントロール

デッキタイプ:黒青コントロール


コンセプト

 クレバスコントロールとは、「断裂の魔氷クレバス(W-3 056)」を中核に据えたコントロールデッキです。「クレバス」はスクエア以外からスクエアに 置かれた時、指定した数の使用コストを持つユニットを全てデッキトップへ追放します。それだけにとどまらず、除去したユニットの数だけドロー することも可能です。この圧倒的なアドバンテージを駆使して相手を押さえ込み勝利を目指します。


一粒で何度もおいしい

 「王を超える力(W-3)」で登場した8コスト・禁呪3のユニット群は、いずれも強力なボードコントロール力を持っています。中でも「断裂の魔氷クレバス」の 能力は、まさにアドバンテージの塊と言っていいでしょう。他のユニットが除去能力(「アニヒレイト・ドラゴン(W-3 014)」、「レディ・スネア(W-3 035)」、「古 獣人インペリアル(W-3 098)」)か、時間的アドバンテージ(「機械竜コンブリオ(W-3 077)」)単体のみなのに対し、「クレバス」は除去と手札補充という 2つのアドバンテージを持っています。また自身もパワー7500・スマッシュ2と、フィニッシャー足りうる性能を持っています。
 これが多くのコントロールフリークに愛されている所以と言えるでしょう。


ご一緒に○○○はいかがですか?

 非常に強力な能力を持つ「クレバス」ですが、デッキには3枚までしか入れられません。単体では最大でも3回しか能力を使えないわけです。
 ところが現在の環境は、「クレバス」を再利用できるカードが多数存在します。これらを用いれば、何度もその能力を使うことができます。ここ ではそんな「クレバス」の良き相棒達を紹介しましょう。

 1つ目は「時空城砦(V-4 081)」です。これはまさに「クレバス」のために存在するといっても過言ではないでしょう。
 「クレバス」を「時空城砦」ライン上にプレイし能力が誘発した後、解決前に「時空城砦」のテキストを起動すると、まず「クレバス」がデッキトップに 置かれます。それから「クレバス」の効果でドローが発生するので、結局「クレバス」は手札に加わることになります。このテクニックを用いれば何度 でも「クレバス」を使いまわすことができるため、盤面をコントロールするのが容易になるでしょう。この強力な使いまわし効果は、かつて の「セキュリティ・サービス(T-3 054)」を髣髴とさせます。

 2つ目は「貴婦人の微笑(W-2 041)」です。いくら上手く立ち回っても、除去や手札破壊、あるいはエネルギーがないときにプランに見えて更新したり と、「クレバス」が墓地に落ちることは避けられません。しかし「貴婦人の微笑」ならば「補給」効果により、最小黒3コストで墓地から釣り上げることが できます。「クレバス」の効果は「スクエア以外からスクエア」に置かれれば誘発するため、「貴婦人の微笑」でももちろん効果を発揮します。「ノーマル」タイミング なのが唯一のネックですが、序盤にプランに見えた「クレバス」を墓地に落としておけば早い段階でスクエアに登場させることも可能です。

 3つ目は「密閉されたサイバーワールド(W-4 054)」です。ベース版「シュレジンガーの猫(U-3 056)」とも言うべきこのカードは、一度ユニットを ゲームから除外し再びスクエアに置くという効果を持っています。本来は除去ストラテジーの対象になったユニットを一度除外することによって 対象を外すためのものですが、この「一度ゲームから除外する」ことによって「クレバス」の効果が誘発することになります。
 プランに見えてもとりあえずプレイすることができ、また「時空城砦」と同様ベースであるため、「貴婦人の微笑」と相性が良く、W-4発売後は多く のデッキで見かけるようになっています。


デッキ構築

 2010年8月現在、「クレバスコントロール」は時代によって3つのタイプに大別されます。ここでは「黎明期」・「成熟期」・「V-1限定構築期」に分けて見て 行くことにしましょう。

黎明期 〜 黒タッチ青 〜

日本選手権2009春 準優勝 田島功一(Bデッキ)
日本選手権2009秋 ツアートライアル北海道 6位 南正秋(1)
日本選手権2009秋 予選(イエローサブマリン札幌店) 井上浩彰
日本選手権2009秋 予選(一刻館 春日部店) 南正秋(2)
日本選手権2009秋 予選(一刻館 春日部店) 磨見安武
日本選手権2009秋 予選(カードショップピロス) 富家寿高
日本選手権2009秋 予選(トイパラダイス具志川店) 安慶名修造
日本選手権2009秋 予選(トイパラダイス具志川店) 新城源紀

田島南(1)井上南(2)磨見富家安慶名新城
T-1
W-1
063
063
ギガンティック・スカルドラゴン

1

1

U-2024ザ・ハーブス
3
3

33
U-4
V-1
026
055
ナイトベア122211

W-1067レディ・ラスト




2

W-2028死霊軍団長ビフロンス33233333
W-3034魔獣軍団長ヴァサーゴ33333333











U-2037禁断の病棟32222333
U-3
V-1
035
067
無限迷宮11
11


U-4034黒騎士の城砦



2
32
U-4035ペット・セメタリー33233333
W-1070不死者の聖殿11
1
1

W-4034魔煙の谷底

1


2











T-1
U-1
V-1
074
074
074
失恋の痛み3


33

W-1078サーヴァント・ソウル3




22
W-1080ナイトメア・ソルジャー




1

W-1081殺意

3


21
W-2041貴婦人の微笑33333133
W-3041思い出の痛み332333
3











U-1
U-3
081
103
粉雪の魔氷パウダースノー31


3

W-3044蒼流星ストームドライブ

3




W-3045七つの海の王子



1


W-3056断裂の魔氷クレバス32223333
W-4041香魔マナカ
2
33













W-1114魔氷の洞穴




1

W-3060海底都市中央銀行
222



W-4054密閉されたサイバーワールド

2


2











U-2059ラム酒を一杯






1
W-1120再改造手術

3
3
33
W-2060ダークサイド・ソウル13
3














V-4077堕天使ムリエル333333

V-4081封じる時のフリーズクロック

2

122











V-4081時空城砦332333
3











V-2088無限凍結




1

V-4082時空侵食





32

 黎明期の「クレバスコントロール」は、黒をメインに第2色として青が入っているものがほとんどでした。最大の要因は「クレバス」と相性のよい「貴婦人 の微笑」を「補給」でプレイするために用いられたベースが黒かったというのが挙げられます。
 当時はまだ「セカンド・センチュリー」が使用できたため、「禁断の病棟」や「ペット・セメタリー」といった軽量・優秀なベースが使用できました。これら と「時空城砦」でベースはほぼ決まっており、それらを生かせる「思い出の痛み」や「魔獣軍団長ヴァサーゴ」も好んで用いられていました。

 ユニットは「クレバス」以外には、ドローソース&序盤〜中盤のコントロールを任せられるカードが好んで用いられています。軽量ユニット対策兼 ドローの「粉雪の魔氷パウダースノー」or「香魔マナカ」、ドローソースの「蒼流星ストームドライブ」、複数除去を担う「死霊軍団長ビフロンス」、リリースイン フィニッシャー兼ユニット回収の「魔獣軍団長ヴァサーゴ」などが人気でした。この辺りのユニットチョイスはこれ以後も続いていくことになります。

 ストラテジーはより軽いものが好まれてきました。除去では黒いベースと相性のいい「思い出の痛み」が「殺意」よりも多く用いられる傾向 にあったように思います。それ以外には優良ドローソース「再改造手術」や、黒系コントロールにはおなじみ「失恋の痛み」などが定番として採用されて きました。


成熟期 〜 青タッチ黒 〜

日本選手権2009秋 ツアートライアル関東 準優勝 小松英人
日本選手権2009秋 ツアートライアル中部 8位 磨見安武
日本選手権2009秋 ツアートライアル東北・北陸 7位 風間勇作
日本選手権2009秋 予選(Cards of Paradaise金沢工大店) 貝野洋一
日本選手権2009秋 予選(カード&グッズのおみせ おたからや) 石田直之
日本選手権2009秋 3位 鈴木竜太

小松磨見風間貝野石田鈴木
U-4
V-1
026
055
ナイトベア




2
V-2020メロー・カード



2
W-2028死霊軍団長ビフロンス
3
33
W-3026レディ・アルストロメリア


2










T-1
U-1
V-1
074
074
074
失恋の痛み333333
W-1081殺意3
3
32
W-2041貴婦人の微笑333
33
W-4039歓迎の宴

3222









U-1
U-3
081
103
粉雪の魔氷パウダースノー


1

W-3044蒼流星ストームドライブ333

3
W-3045七つの海の王子111


W-3055蒼王星キングトライデント333323
W-3056断裂の魔氷クレバス333333
W-4041香魔マナカ


23
W-4047潮流の魔女


3

W-4049雪霰の魔氷ヘイル3333
3









U-4055電脳魔方陣232

3
V-4039セーブ・ポイント
1

1
W-1114魔氷の洞穴1
11
1
W-3060海底都市中央銀行


33
W-4054密閉されたサイバーワールド333333









W-1118ナーガ・ソウル3
3


W-1120再改造手術333
33
W-2061蛇神襲来


2

W-4059不運の始まり
2
3










V-4077堕天使ムリエル33

33









V-4081時空城砦333333

 W-4が発売されると、「クレバスコントロール」は大きな変化を遂げました。メインカラーが黒から青に変化したのです。
 その最大の原因は、「密閉されたサイバーワールド」の登場でした。「時空城砦」、「貴婦人の微笑」に続く第3の相棒を迎えたことにより、それまで 真っ黒だったベースは真っ青に塗り替えられることになりました。
 この当時用いられていたベースは、「密閉されたサイバーワールド」以外では「海底都市中央銀行」と「電脳魔方陣」が人気を集めました。また「補給」を警戒するが 故にベース破壊が増えてきたこともあり、墓地から張り直すことができる「魔氷の洞穴」も1〜2枚指されることが増えてきました。

 ベースが青くなったことにより、採用されるユニットにも大きな変化がありました。一番の変化は、中盤の守りの要として「雪霰の魔氷ヘイル」が 採用されたことでしょう。これまでは「ビフロンス」やストラテジーに頼ってきた中盤のコントロール力が、「ヘイル」の投入により大きく底上げされた ため、以前にもましてさらに頑健な守りを実現することができました。
 同時に「魔獣軍団長ヴァサーゴ」に代わって、同様のコストパフォーマンスを誇る「蒼王星キングトライデント」が用いられるようになっています。

 ストラテジーも、特に除去系が大きく変化しました。従来「思い出の痛み」に当てられていたスロットは「殺意」に取って代わられ、デッキによって は「Wファイナルキック(W-3 062)」なども用いられてきました。ただ元々採用されているカードが優秀、かつ代用の利かないものだったため、ユニットや ベースほど大きな変化はありませんでした。


V-1限定構築期 〜 再び黒タッチ青へ 〜

(1)V-1グランプリ予選 カードショップオーガ大宮店 主催
(2)V-1グランプリ予選 J00129 後藤大輔 主催
(3)V-1グランプリ予選 カードショップ タイガ 主催
(4)V-1グランプリ予選 J00157 佐藤由羽 主催
(5)V-1グランプリ予選 J00159 野尻奈那 主催
(6)V-1グランプリ予選 コドモ館イオン水島店 主催

(1)(2)(3)(4)(5)(6)
W-2028死霊軍団長ビフロンス
3333
W-3034魔獣軍団長ヴァサーゴ


21
V-1043調整体ノゼ

21

V-1047ディドゥルチャージ3332
3
V-1049ケット・シー333333
V-1052錯乱時計パニックヴォイス


2

V-1058声をひそめる人形レイラ333


V-1059レディ・シャワー




3
V-1064闇を招く者ルーラ3

3
3
V-1066アルカード伯爵




1
V-α002幽魔タスヴィーリー333233









V-1069懺悔の螺旋階段333333
V-1070サキュバス・ハーレム
23
3









W-1081殺意


3

W-3041思い出の痛み
33
3
V-1073絶対的終身雇用



2
V-1082暗黒の衝撃




1









W-3056断裂の魔氷クレバス22
222
W-4041香魔マナカ
3
333
V-1088建材商人カイト・マシュー3


33
V-1094B-tan博士33233
V-1097静寂の魔女レギニータ33



V-1101建築家スラシュ・ライト




3









V-1113グランドロイヤル・オペラハウス


1










W-2060ダークサイド・ソウル
13
1
U-1
V-1
111
117
サイバー・チェイス3


1
V-1120こいつは、いい1日になりそうだ3













V-1200命の絆




3









V-4077堕天使ムリエル333333
V-4081封じる時のフリーズクロック

3
1









V-4081時空城砦
2332









V-4082時空侵食2

1
3

 「覚醒の刻(V-1)」発売後のメインフォーマットとなった「Vセンチュリー限定構築戦」。このフォーマットでは「クイックスタート・デッキ 流星」が使用 可能であったため、「クレバスコントロール」もトップメタの一角として名を馳せることになりました。
 2010年8月現在、公式ページにはこのタイプのデッキが24個存在しますが、その中から代表して6つを挙げてみました。

 この環境では、以前とは大きく変化した点があります。それは「クレバス」の枚数が2枚に減らされることが増えたことです。これには大きく2つの 要因があります。

 一つは「覚醒」による環境の高速化とそれに伴う小型ユニットの採用率の増加です。「覚醒」によるプレイのコストに「ユニットのフリーズ」が 含まれているものがかなりの数に上るため、総じて環境全体に占める小型ユニットの割合が増加傾向にあります。
 これにより「クレバス」をプレイできるようになる前に小型ユニット、あるいは「覚醒」でプレイされた中・大型ユニットが多数展開されるようになった ため、序盤〜中盤にかけてのコントロール力を上げる必要に迫られました。
 この問題への解答として採用されているのが「ケット・シー」です。プレイするだけで確実に2コスト以下のユニットを破壊できるため、相手の「覚醒」を 機能不全に陥らせるだけでなく、こちらが「覚醒」を使うときの呼び水にすることもできます。現在の環境で黒を使うならば、真っ先に採用を検討したい ユニットに挙げられるでしょう。
 ただ「ケット・シー」には禁呪1がついています。このため「ケット・シー」を2枚以上投入する場合は、「クレバス」を1枚諦める必要があります。しかし それでも「ケット・シー」を3枚採用する価値は高く、使用者は増加傾向にあるようです。

 もう一つの要因は、「クレバス」に代わる強力なコントロールカードでありフィニッシャーである、「幽魔タスヴィーリー」の登場です。かつて の「時空を歪める者シュレーゲル(U-1 065)」に匹敵するコントロール力を有しながら、全くエネルギーを使わずにリリース移動できるため、攻守の 面で大きな影響を与えています。禁呪制限がないのも大きく、「クレバス」が1枚抜けた穴を補って余りある活躍が期待されます。最近のデッキでは 3枚搭載されることも多いようです。その点から見れば、もはや「クレバス」に頼ったコントロールデッキではなくなっているとも言えます。事実、 上記(3)のデッキには「クレバス」が抜けてしまっています。

 その他に大きく変わった面として、ベースが再び真っ黒になったことが挙げられます。その最大の功労者が「懺悔の螺旋階段」です。
 「1ターンに1回、『失恋の痛み』が撃てる」、これがどれほど強力かということは、「鏡像の魔城(V-4 025)」&「怨念の魔煙グラッジ(V-3 015)」を 使ったことがある方なら分かるかと思います。このカードは特に同系対決で絶大な威力を発揮します。これを先に張った方がデュエルの主導権を 握ることは想像に難くありません。
 また対ビートダウンの急先鋒として、「サキュバス・ハーレム」を採用しているプレイヤーも大多数に上ります。これは「ケット・シー」同様、「覚醒」の 呼び水となる小型ユニット対策も兼ねています。

 ユニットを見てみると、やはり以前とは大きく様変わりしています。まず今まで必ずと言っていいほど入っていた「ストームドライブ」が抜けて います。これは採用しているベースのほとんどが3コストになってしまったため、「ストームドライブ」の能力を序盤から生かせなくなってきたため だと考えられます。

 また、「覚醒」の元となる小型ユニット、および「覚醒」によって早期にスクエアにプレイできるユニットが数多く採用されています。前者はおなじみ 「香魔マナカ」と「堕天使ムリエル」に加えて、前述の「ケット・シー」や「ディドゥル・チャージ」、「カイト・マシュー」などが使われています。後者で人気 なのが「ルーラ」と「スラシュ・ライト」、「レディ・シャワー」です。「ルーラ」は今までヴァサーゴがやってきたユニットの回収を担っています。また 「ルーラ」を使えば直接ユニットをリアニメイトできるため、「クレバス」との相性も申し分ありません。

 最後にユニットしてではなくエネルギーに置かれることに意味があるカード、「B-tan博士」と「パニックヴォイス」について。この2種はデッキの 安定性の向上に大きく貢献しています。「再改造手術」が使えないためドロー面では大幅に弱体化したこのデッキですが、「B-tan博士」がデッキトップ 2枚を操作し、「パニックヴォイス」がドローした余剰カードを(エネルギーに置いた後)墓地の優秀カードに変えてくれるため、手札の量の不足を質の面でカバーしてくれます。

 なおこのデッキに「プランジャー」が採用されるかは人それぞれのようです。というのも「タスヴィーリー」の能力を使うためにはある程度墓地にカード がある必要があり、また「パニックヴォイス」で墓地回収もできるため、それ以外で墓地を減らす要因となる「プランジャー」まで採用するのはどうか、 という方が「プランジャー」の使用を避けているようです。ただ強力なことに間違いはないため、「レイラ」に関しては3枚or0枚、「レギニータ」は「レイラ」を 採用している人が追加で1〜3枚指しているのが一般的のようです。

 ストラテジーに目を向けてみると、以前と比べかなり採用数が少なくなったのがお分かりいただけるかと思います。これは優秀な除去カードで ある「クレバス」や「タスヴィーリー」があることに加え、それらを再利用しやすい「ルーラ」や「パニックヴォイス」が採用されていることが主な原因 でしょう。これらがあれば1対1交換しかできない「殺意」などのストラテジーが最小限で済みます。


デッキの動かし方

 「黎明期」・「成熟期」のデッキと、「V-1限定構築期」のデッキは動かし方が異なるので、分けて説明しましょう。

 まずは「黎明期」・「成熟期」のデッキについて。
 最初にするべきは、ベースの設置(可能ならば3枚)です。これは「ストームドライブ」の「急襲」移動によってドローすることはもちろん、「思い出の 痛み」、「ヘイル」の力を最大限に引き出したり、「補給」効果によって「再改造手術」や「貴婦人の微笑」を低コストで使用できるようにするためです。
 この時、手札からベースをプレイしてもかまいません。ベースを展開して失った手札は、後でプランからの「再改造手術」や「ダークサイド・ソウル」、 そして「クレバス」や「ストームドライブ」から補充することができるからです。

 中盤は「ビフロンス」や「ヘイル」などの、2対1交換が取れるユニットを用いて盤面をコントロールしていきます。順調ならば既にベースも2〜3枚 張れているはずなので、「ビフロンス」を「補給」でプレイしたり「ヘイル」で6コストユニットを除去するのは造作もないことでしょう。
 またプランより「再改造手術」や「失恋の痛み」などのユーティリティのプレイを狙っていきましょう。ここからはあらゆる場面に対応できるようにする ために十分な手札が必要になってくるため、よほどのことがない限り手札は温存するようにします。

 十分なエネルギーが溜まれば、いよいよ「クレバス」の登場です。もちろん返しのターンで負けないように、プレイするタイミングには十分気をつける 必要があります。また再利用ができるように、「時空城砦」or「密閉されたサイバーワールド」ライン上にプレイするのも忘れないように。


 次に「V-1限定構築期」のデッキについて。
 このタイプは「補給」よりも「覚醒」を持っているカードが多いため、最初にするべきは「覚醒」のコストに当てる小型ユニットのプレイになります。 極端な話、自分が先手で相手第1ターン中に「香魔マナカ」をプレイするのも、この環境ならばアリなのです。
 この環境の特徴として、相手も「覚醒」を利用するために小型のユニットをプレイしてくるため、自分の手札に「ケット・シー」があるなら温存しておきたい ところです。相手の「覚醒」をつぶせて、自分の「覚醒」コストを確保できるため、序盤から大きなアドバンテージを得られるでしょう。

 また手札に「懺悔の螺旋階段」があるならば、3ターン目には必ず張っておきましょう。以降のターン、プランのユニット全てが「失恋の痛み」に 変わるため、同系を含むコントロール同士の対決では勝敗を大きく左右します。

 中盤はプランからユニットをプレイしていきますが、ユニットを「展開」していく必要はありません。もともと採用されているユニットのパワーが 低いため、中央エリアに進んでも踏み潰されることが多いためです。この段階ではアドバンテージ差をつけていくことが重要です。
 プレイの一例を挙げましょう。「懺悔の螺旋階段」(リリース状態)ラインの自軍エリア上に自分のユニットAがあり、プランにユニットBが見えている 場合、まずユニットAを移動させてからプランのユニットBをプレイしようとする方が大半だと思いますが、これが決して正解というわけでは ありません。ユニットAのパワーにもよりますが、中央エリアに進んでもそのターンスマッシュをしないならば、返しに相手のユニットに踏み潰されて アドバンテージを失いますし、自軍エリアの隣のスクエアに移動しても、「クレバス」や「ルーラ」、「タスヴィーリー」といった強力ユニットをプレイ できるスペースを圧迫してしまいます。
 この場合、ユニットAを移動させずにユニットBを「螺旋階段」ラインに中央投下する、という選択肢を考える必要が出てきます。例えばユニットBが 「調整体ノゼ」で、盤面に相手の大型ユニットがいない場合、そして自分がユニットの回収手段(「パニックヴォイス」など)をデッキに入れているならば、 なおさらそのプレイが正解になります。
 上記は「たられば」の話ですが、常に盤面をよく見て、どうすれば自分が最も大きなアドバンテージを得ることができるかを考えながらプレイする 必要があります。

 最終的に「クレバス」、「タスヴィーリー」、「ルーラ」などの高パワーユニットを進軍させて、スマッシュを入れていくことになり ます。「タスヴィーリー」、「ヴァサーゴ」、「キングトライデント」などは実質リリースイン持ちなので、一気に勝負を決めることも可能です。
 むしろこの段階まで来たなら、デッキアウトの危険性や残り時間(制限時間ありの場合)に気をつける必要があるかもしれません。


終わりに

 いかがでしたでしょうか。黒と青の組み合わせは、黎明期より続くコントロールデッキの王道とも言えるもの。その最新型が「クレバスコントロール」です。 環境によって様々に形を変えてきましたが、現状最上級のコントロールデッキであることは間違いありません。

 皆様も「クレバス」の力、味わってみてはいかがでしょうか?この記事が参考になれば幸いです。

 それでは、また次回。


from Dimension walker