「出産された方の声」
(まつやま助産院で、最近出産された方の感想ノートから
                          一部抜粋させていただきました。)

☆・・・前略・・・中略・・・「い・・いだいいいい〜」「うがぬがあああああああ〜!!」自分でもどんどん
動物的になっていくのが分かった。母の膝にうずくまり、さらに母にしがみついて立てひざに。
母62才。これ以上しがみついたら折れるんじゃないかというほど細い腕と背中に思いっきりし
がみついた。ざぱ〜ん。温かい羊水が流れ出した。「はい、ここからは頭下げてゆっくりよ〜。」
おおのさん(助産師)の声に導かれた姿勢をつくると、さらなる陣痛がきて赤ちゃんの頭がびっ
くりするほどの力で産道をのばしているのを感じた。「ふんぎゃ〜!おんぎゃ〜」生まれた
〜!!よかった!!赤ちゃんの泣き声と一緒に私は子どものように大泣きした。まもなくお腹
に抱かせてもらった赤ちゃんからは湯気が立ちそうなほど温かくて柔らかい羊水の匂い。鼻を
近づけてくんくん嗅いだ。本能のままに自由にそして五感すべてで感じることのできた大満足
のお産でした。
 産後・・・お産そのものよりも心配だったのがおっぱいのこと。私のちっちゃい胸から果たして
母乳が出るのか疑問だったし、母が私を育てるときにおっぱいがうまく出ずミルクと混合で育て
たという事実が漠然と苦労するんじゃないかというイメージを作っていた。とにかく吸わす。出な
くても泣いたら吸わす。赤ちゃんの口をチューリップの形にして深く吸わす。産後は助産師さん
が、かわるがわる部屋をのぞいて指導してくださった。おっぱいがよく出るようにと肩から肩甲
骨にかけてのマッサージを。そして何より毎食玄米と野菜と魚中心の愛情たっぷりおいしいご
飯。これだけ自分が大事にされているという実感が、子どもにたっぷりお乳を飲んでもらいたい
という気持ちを背押しした。おかげさまで母乳噴射!やった〜!自分のおっぱいを飲む赤ちゃ
んの顔は本当にかわいい。正直、こんなにわが子がかわいいと思わなかった。・・・今度は胸
がパンパンに張ってきた。横抱き、立て抱き、ラグビー抱き、寝乳・・・今度はさまざまな授乳方
法を教えていただきよりリラックスして飲ませられる方法を知った。完全母子同室でなかった
ら、助産師さんたちの手厚いフォローがなかったら、わたしのおっぱいはこうはうまく出なかっ
たと思う。
 退院の日、ラッキーにもこの日は月に一度まつやま助産院の助産師さんが全員集まる日だ
った。なんだかさみしく感じながらも助産院を去る玄関で「私に母性なんかあるのかと思ってい
ましたがこれから育んでいけそうです。」と言った私。すかさず「母性は獲得するものです。」と
笑った助産師の皆様方。かっこよすぎます!
 あ〜またここで産みたい!!あんなに陣痛にもがいていたのにすでにまた次のお産を楽し
みにしている私です。

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