本吉矯正歯科研究会
![]()
CONTENTS
![]()
A
society for the study of orthodontics and dentofacial orthopedics
本研究会では、機能と審美の調和を目指し、安定した咬合を得るための具体的な治療方法を提案しています。
従来の矯正歯科治療には、以下に挙げるような幾つかの問題点があります。
これらのことが考慮されなかったために、矯正治療後に後戻りが生じたり、顎関節症が発現したりするものと考えます。では、安定した咬合を得るには,どのような配慮が必要なのでしょうか?勿論,個人に合った正常咬合を築き,緊密な咬頭嵌合を得ることが重要です。しかし,こればかりではなく,術後の安定は,筋機能自体とも関わっています。
なぜ後戻りするのか?
今までの研究結果から咬合力の作用方向と、咬合平面の前後的傾きに一定の関係があり、咬筋浅部の傾きと咬合平面との成す角度についても、Facial typeのvariantに関わらずほぼ一定であることがわかっています。また、咀嚼運動開閉口路と咬合平面の傾きとの間にも、ある関係があり、咬合平面がflatであれば、より前方から進入する閉口路をとることがわかっています。
従来の矯正治療は、このことを全く考慮せずに行われているのが現状です。水平的な改善に捕らわれ過ぎ、2級の不正咬合であれば2級エラスティクスを用い、3級であれば3級エラスティクスを多用するという治療が一般的に行われています。
元々3級症例では、上顎が劣成長で、歯槽部の垂直的発達も不充分なため、咬合平面はより上方に位置する傾向があります。また、下顎が上顎に対して相対的に前方位にあり、咀嚼筋の付着部はより前方に位置するため、筋の走行は、より垂直的な方向となります。ここで咬合平面は力学的に最も安定した位置に、すなわち、これらの筋の走行に一定の傾きを持って形成されるため、flatとなる傾向があります。
3級症例の成長

このような症例に3級エラスティクスを使用すると、上顎大臼歯は挺出し、flatな傾向は益々助長され、これが術後のリラップスにつながります。
咀嚼系の全ての解剖的調和を得ることができるならば,緊張のない平穏な神経筋系による快適性が得られると同時に最高の審美も保証されることになるはずです。
本研究会では、統計学的手法の他、咀嚼運動時の力学的シミュレーションモデル等の作成により、前述した生体のメカニズムを解明し、その研究成果を多くの学会や学会誌に報告しています。また、現在、このシミュレーションモデルを全身に発展させ、咬合の頚椎や姿勢への影響等について、精力的に研究活動を行っています。
(↑ちょっと重いです。)
![]()