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子犬を迎えたら

 出典:『NHK趣味百科 ペットとくらす イヌとつきあうために』(54〜55ページ)


子犬を迎えたら、かまい過ぎず、まず休ません。
それがなによりの歓迎。
ドーベルマン

 子犬が新しい家に迎えられると、まずはほとんどの人がかわいさのあまり触れたり抱いたりするので子犬は休まる間もありません。むしろこの時期は、新しい環境に無理なくなじむことがもっとも大切なことです。

 新しい家に来るまで時間がかかっていれば、それだけでも子犬は家に着いたときには疲れ、体力もかなり消耗しています。

 そんなストレスから食欲不振や下痢など、病気になることさえあります。

 家についたら、まず用意したトイレにそっと降ろし、「シッコをどうぞ」「シッコをしなさい」などと声をかけて見守ります。排せつができたらほめて、次は準備した犬舎で静かに休ませ、いつでも飲めるよう水を用意してやりましょう。

 ひと休みし、排せつしたあとで、子犬の方からトコトコ出て来て遊びたがった時こそ、優しく声をかけ相手をしてあげましょう。その時、つけた名前も呼んでやります。

 元気な子犬は自分のいる新しい場所がどういうところか、においをかぎながら周囲を探索します。

 いずれにしても、最初の2〜3日は大事をとり、子犬をむやみにいじりまわさないことです。


最初の1週間は内容や時間など、
それまでなじんでいた食習慣をできるだけ変えない。

 食事の与え方も環境になじませるうえで大切です。不安やストレスで、ほとんどの子犬は普通、食欲も落ち、消化不良や下痢をおこしやすい状態になっています。

 初日の量はそれまでの半分くらいにし、子犬の食欲や便の状態を見ながら、少しずつ増やし、2〜3日で元の量に戻すとよいでしょう。


排せつのしつけは、新しいトイレになれさせるのが第一歩。
上手にできたらほめます。

 室内飼いの子犬には、特に排せつのしつけが大切です。トイレは前もって準備しておきましょう。

 興奮気味で、また何時間も排せつの場所を与えられなかった子犬は、早速そのトイレを使うことでしょう。上手にできたらほめてあげましょう。

 もしすぐしなくても、しばらく様子を見てみましょう。遊びながら排せつのそぶりを見せたとき、トイレに連れて行って、排せつを促す言葉(家族が同じ言葉を使うようにしましょう)をかけながら待ちます。上手にできたらほめてください。


夜鳴きをしても3日は我慢。
鳴いたからと近寄るのは、いいことではありません。

 生後2か月を過ぎたり、独りで寝るのになれた子犬はあまり夜鳴きをしませんが、母親や兄弟から離された場合、そのぬくもりを忘れられず、多くの子犬は夜鳴きをします。

 日中家族が相手をしてくれても、みんな眠ってしまっては寂しいのは当然です。まず日中、短時間でもサークルや犬舎の中で独りにしてみます。

 夜は急に電気やテレビを消したりしないでください。ラジオやテープを静かにかけてあげるのもよい方法ですが、最初の3日間が大切です。鳴いたからとすぐそばに行ってやるのは逆効果です。ともに我慢しましょう。必ずよい結果が得られます。



 子犬の世話にそう時間が割けなかったり、留守がちな場合は、サークルを利用する。

サークル、ベッド、食器、ペットシーツ

  1. サークルの中は、床との間にビニールなどを敷いて汚れないようにし、その上に新聞紙、さらにペットシーツを敷く。
  2. トイレのしつけができるまで、片隅にベッド(タオルなどを敷く)を置き、その近くに水の入った食器を置く。
  3. 犬は本来自分の寝るところの近くで排せつするのを好まないため、成長に伴って、飼主の帰宅と同時にサークルから出し、すぐトイレに行かすようにする。
  4. サークル内のペットシーツに排せつしてもしからない。
  5. サークルの外のトイレを使えるようになったら、サークルの出入りを自由にできるようにする。
  6. トイレの場所を移動しなければならない時は、毎日少しずつ移動していく。