ナンシー・シナトラ(Nancy Sinatra 1940.7.8〜)

ラジオは高校生くらいまでよくきいていたので、ポップスなどもかかることがあり、「レモンのキッス」はどんな人が歌っているんだろうと憧れたものでした。クラシックのポップス化の一例としてあげられることもありますが、原作よりはるかにいいというと叱られるかもしれません。僕は、日本だけで名づけられたフルーツ路線の歌も結構好きです。

ナンシーは、ご存じのとおりフランク・シナトラの愛娘です。1957年には、はじめて父親とテレビに登場しています。彼女は歌の勉強をして、60年にゲストのプレスリーとともに父の番組でプロ歌手としてデビューをしました。ナンシーは歌に専念して、父のレコード会社リプリーズと契約しましたが、なかなかヒットに恵まれませんでした。

1966年「These Boots are Made For Walkin'」が大ヒット、チャートの1位にランクされます。セクシーでちょっと挑戦的な方向性を出していきます。それまでは、かわいこちゃん路線でしたが、プロデューサーにリー・ヘイゼルウッド、アレンジにビリー・ストレンジと人を得て続々とヒットを飛ばします。「How Does That Grab You」、「Sugar Town」など。なかには父とのデュエット「Somethin' Stupid」も含まれています。

60年代後半から70年代の初めにかけて多くの録音を残していますが、74年に振付師のヒュー・ロンバートと結婚し家庭に入ってしまいます。しかし85年には、父親の伝記を出版し、98年にもシナトラについての2冊目の本を出版しています。95年には、レコーディングに戻りカントリー系のアルバムを録音し、コンサートツアーを行い、2004年にもロック・アルバムを録音しています。

かわいこちゃん路線ものや、ちょっとセクシー、つっぱり路線など傾向の違うものがありますが、どちらもいい歌が多いです。アレンジャーなどスタッフに恵まれたことと、ナンシーの声もアルトくらいででまろやかで心地よいものです。日本発売の古いEPの一覧表を作成してみました。

イチゴの片想い
REPRISE/A SIDE AZ-8004 CD
録音 1962-1965

最初のプロデューサーがアネットの育ての親、トッティ・カマラータなので、ナンシーには不本意だった可愛い子ちゃん路線です(18までの曲)。米国では全くヒットしなかったものの日本、イタリアでは受けて「レモンのキッス」が両国でヒット。「フルーツ・カラーのお月さま」は名曲。ガール・ポップスものもいいです。
1.カフス・ボタンとネクタイ・ピン
2.
お友だちじゃイヤ
3.
レモンのキッス
4.
遭ったとたんに一目ぼれ
5.
イチゴの片想い
6.
かわいいボーイ・キラー
7.
フルーツ・カラーのお月さま
8.
肩にもたれて
9.
リンゴのためいき
10.
たのしいバカンス
11.青い片道切符
12.
戦場に消えたジョニー
13.
バラのほほえみ
14.
タミー
15.
涙はどこへ行ったの
16.
レモンの想い出
17.
別れのウェディング・ベル
18.
心の中の恋
19.
トゥルー・ラブ
20.
エンド・オブ・ザ・ワールド

THE HIT YEARS
RHINO R2 75885 CD
録音
1965-1971

全米ヒット曲集。全米1位が「
These Boots Are Made For Walkin'」、「Somethin' Stupid」。「Sugar Town」が5位、「「How Does That Grab You, Darlin'?」が7位、「Jackson」が14位と1965年から68年ころまでヒットを連発しています。曲もそれぞれ魅力的で、デュエット曲の「Some Velvet Morning」は好きな曲です。編集のいきとどいたCDです。
曲目/PERSONNEL
1.SO LONG BABE
2.
THESE BOOTS ARE MADE FOR WALkIN'
3.
HOW DOES THAT GRTAB YOU, DARLIN'?
4.
THE LAST OF THE SECRET AGENTS
5.
FRIDAY'S CHILD
6.
SUGAR TOWN
7.
SUMMER WINE
8.
LOVE EYES
9.
SOMETHIN' STUPID
10.YOU ONLY LOVE TWICE
11.
JACKON
12.
LIGHTNING' GIRL
13.
LADY BIRD
14.
TONY ROME
15.
SOME VELVET MORNING
16.
100 YEARS
17.
GOOD TIME GIRL
18.
HOOK AND LADDER

BOOTS
REPRISE/
SUNDAZED SC 6052 CD
録音 1966

最高位5位まで上がったヒット作。「These Boots Are Made for Walkin'」をメインに当時のヒット曲を収録。L・ヘイゼルウッド制作のロック・アルバムですが、B・ストレンジの編曲は聴き易いもの。彼女のナンバー以外では「It Ain't Me Babe」、「If He'd Love Me」といったややスローな曲がよい。12〜15 はCDのボーナス。
曲目/PERSONNEL
1.AS TEARS GO BY
2.
DAY TRIPPER
3.
I MOVE AROUND
4.
IT AIN'T ME BABE
5.
THESE BOOTS ARE MADE FOR WALKIN'
6.I
N MY ROOM
7.
LIES
8.
SO LONG, BABE
9.FLOWERS ON THE WALL
10.
IF HE'D LOVE ME
11.
RUN FOR YOUR LIFE
12.
THE CITY NEVER SLEEPS AT NIGHT
13.
LEAVE MY DOG ALONE
14.
IN OUR TIME
15.
THESE BOOTS ARE MADE FOR WALkIN'

NANCY IN LONDON
REPRISE 6221 LP
録音 1966 購入
1997/11/16

ロンドンレコーディングです。ヒット曲「Summer Wine」や「Friday's Child」の他に「The End」、「The More I See You」といったスタンダードも。編曲はB・ストレンジです。若干低めの甘くささやくような歌い方が好調で、「The Ene」、「Wishin' and Hopin'」、「This Little Bird」あたりが印象に残ります。
曲目/PERSONNEL
1.ON BROADWAY
2.
THE END
3.
STEP ASIDE
4.
I CAN'T GROW PEACHES ON A CHERRY TREE
5.
SUMMER WINE
1.WISHIN' AND HOPIN'
2.
THIS LITTLE BIRD
3.
SHADES
4.
THE MORE I SEE YOU
5.
HUTCHINSON JAIL
6.
FRIDAY'S CHILD

SUGAR
REPRISE/SUNDAZED  SC 6055 CD
録音 1966

ヒット曲「Sugar Town」と「Coastin'」の2曲以外は古い時代のいかした曲をとりあげたもの。14,15はCDにボーナスとして収録。ビリー・ストレンジはディキシー風の編曲をしており、「All By Myself」ではギター・ソロもとっています。スタンダード「All by Myself」、「What'll I Do」、「My Buddy」は甘く軽い歌い方でいい感じです。
曲目/PERSONNEL
1.SWEET GEORGIA BROWN
2.
VAGABOND SHOES
3.
OH! YOU BEAUTIFUL DOLL
4.
HARD HEARTED HANNAH
5.
ALL BY MYSELF
6.
COASTIN'
7.
MAMA GOES WHERE PAPA GOES
8.
LET'S FALL IN LOVE
9.WHAT'LL I DO
10.
LIMEHOUSE BLUES
11.
SUGAR TOWN
12.
BUTTON UP YOUR OVERCOAT
13.
MY BUDDY
14.
LOVE EYES
15.SOMETHING STUPID

CALIFORNIA GIRL
BUENA VISTA AVCW 12287 CD
録音 1968,2001


カリフォルニアにちなんだ歌を集めたもの。68年録音の10曲に、2001年に録音された5曲を収録した2002年に発売されたアルバムです。カリフォルニア天国(「How Are Things in California?)は71年に日本で64位まであがったナンシーの曲です。「Route66」、「San Francisco」は懐かしい。
曲目/PERSONNEL
1.HOW ARE THINGS IN CALIFORNIA?
2.
SAN FERNANDO VALLEY
3.
99 MILES FROM LA
4.
CALIFORNIA GIRLS
5.
HELLO L.A BYE-BYE BIRMINGHAM
6.
CALIFORNIA DREAMIN'
7.
ROUTE 66
8.
SAN FRANCISCO
9.DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE?
10.
HOORAY FOR HOLLYWOOD
11.
SATURDAY IN THE PARK
12.
CALIFORNIA MAN
13.
HOTEL CALIFORNIA
14.
CUANDO CALIENTA EL SOL
15.
THERE'S NO PLACE LIKE HOME

日本発売のEP一覧 (判明分、コンパクト盤は省略)
JET、SJETはビクター発売。ジャケットが掲載されているものは、手持ち分。なかなか集まりません。
記号・発売年 ジャケット 曲  名 備 考
JET-1090
1962/07
 − カフス・ボタンとネクタイ・ピン
(Cuff Links and a Tie Clip)

お友だちじゃいや (Not Just a Friend)
以下、リプリーズ原盤。ビクター発売
JET-1121
1962/09
レモンのキッス (Like I Do)

逢ったとたんに一目ぼれ
(To Know Him is to Love Him)
 −
JET-1196
1963/03
イチゴの片想い (Tonight Belong to Me)

かわいいボーイ・キラー
(You can have Any Boy)
 −
JET-1237
1963/09
 − フルーツ・カラーのお月さま (I See The Moon)

肩にもたれて
(Put Your Head On My Shoulder)
 −
JET-1259
1963/08
 − リンゴのためいき (Think of Me)

たのしいバカンス (June, July and August)
 −
JET-1298
1963/11
青い片道切符 (One Way)

戦場に消えたジョニー (Cruel War)
 −
JET-1362
1964/04
 − バラのほほえみ (Thanks to You)

タミー (Tammy)
 −
JET-1412
1964/08
 − 涙はどこへ行ったの
(Where Do The Lonely Go)

レモンの思い出
(Just Think About The Good Times)
 −
JET-1449
1964/11
 − 別れのウェディング・ベル
(There Goes The Bride)

心の中の恋 (This Love of Mine)
 −
JET-1559
1965/09
 − ピンクのキッス (The Answer to Everything)

トルー・ラブ (True Love)
 −
JET-1622
1966/02
 − ソー・ロング・ベイブ (So Long Babe)

わたしの彼 (If He'd Love Me)
 −
JET-1656
1966/05
にくい貴方
(Thewe Boots are Made for Walkin')

町は眠らない
(The City Never Sleeps at Night)
 −
JET-1684
1966/08
冷たい愛情
(How Does That Grab You, Darlin')

壁の花 (Flowers on The Wall)
 −
JET-1702
1966/11
 − フライデイズ・チャイルド (Friday's Child)

バン・バン (Bang, Bang)
 −
JET-1726
1967/02
 − ハイティーン天国 (In Our Time)

わたしをほっといて (Leave My Dog Alone)
 −
JET-1737
1967/04
シュガー・タウンは恋の町 (Sugar Town)

悲惨な戦争 (Cruel War)
 −
JET-1756
1967/06
 − 恋のひとこと (Somethin' Stupid)

ウインチェスターの鐘 (Winchester Cathedral)
フランク・シナトラとのデュエット
JET-1758
1967/07
あなたの瞳 (Love Eyes)

コースティン (Coastin')
 ー
JET-1770
1967/08
007は二度死ぬ (You Only Live Twice)

ジャクソン (Jackson)
別ジャケットのものがあります。
JET-1781
1967/09
サマー・ワイン (Summer Wine)

さすらいの男 (Sand)
リー・ヘイゼルウッドとのデュエット
同上 同上 JET-1781は2種類のジャケットがあるようです。
JET-1800
1967/12
 − 稲妻の女 (Lightning's Girl)

お別れするまで (Until its Time for you to Go)
 −
JET-1810
1968/02
 − レディ・バード (Lady Bird)

オー・ロンサム・ミー (Oh Lonesome Me)
 −
JET-1815S
1968/03
初恋の並木道 (Things)

ビロードのような朝 (Some Velvet Morning)
ディーン・マーティンとのデュエット
JET-1940S
1968/07
二人の青い鳥 (Elusive Dream)

トニー・ローム (Tony Rome)
リー・ヘイズルウッドとのデュエット
JET-1863S
1968/11
リトル・バード (This Little Bird)

ナイスン・イージー (Nice'N Easy)
 −
JET-1887S
1969/04
 − ウイッシング・アンド・ホービン
(Wishin and Hopin)

グッド・タイム・ギャル (Good TIme Gal)
 −
JET-1907S
1969/08
 − おねがいもう一度 (Here We Go Again)

メモリーズ (Memories)
 −
JET-1927
1969/12
ドラマー・マン (Drummer Man)

ホーム (Home)
 −
SJET-1062
1968/07
にくい貴方
(These Boots are Made for Walkin')

レモンのキッス (Like I Do)
再発、ゴールデンカップルシリーズです。
SJET-1085
1968/11
 − サマー・ワイン (Summer Wine)

シュガー・タウンは恋の町 (Sugar Town)
再発
SJET-1168
1970/04
 − エンド・オブ・ザ・ワールド
(The End of The World)

オー・ロンサム・ミー (Oh Lonesome Me)
 −
P-1002R
1971
カリフォルニア天国
(How are Things in California?)

子供じゃないわ
(I'm not a Girl Anymore)
リプリーズ原盤
ワーナー・ブラザーズ・パイオニア発売
SS-2163
1972
パリス・サマー (Paris Summer)

フレンドシップ・トレイン (Friendship Train)
RCA原盤
ビクター発売
EMR-10821
1975
アナべラの囁き (Annabell of Mobil)

彼女はピアノを弾き、彼はドラムを叩いた
(She Played Piano and He Beat The Drums)
プライベイト・ストック・レコード原盤
東芝EMI発売