みなさん、こんばんは。
アメリカ政府がイラクとの戦争にひた走っているさなかに、みなさんの前で平和についてお話できることをとても嬉しく思っています。 私は、戦争反対の声をあげる機会を求めていました。ですから、今日は本当に幸せな日です。
一年半前、正確には、世界貿易センタービルのテロ攻撃の一ヵ月前まで、私はアメリカ空軍の将校でした。 私は、イラクのような国に野蛮な攻撃をするために働いていたのです。 1998年に私は、サウジアラビア方面にいく貨物輸送機に兵器・装備・軍隊の積み込みを指示する仕事に従事していました。 それは、兵器査察をめぐりイラクに最初の野蛮な攻撃が行われたときでもあります。 2000年には兵士を募集する仕事をして、戦争にたえず新しい兵士を送り込んでいました。 高校を卒業したばかりの若者に軍人としての人生を売り込んでいたのです。
多くのアメリカ人と同様、私も軍隊に入ったときには、愚かにも軍の仕事についていわれたとおりのことを信じていました。 実際に兵士とは名誉な仕事であると信じ込まされていました。 それは、ウソです。 今日、皆さんの前に立ちなりよりも恥ずかしく思っています。ありとあらゆる爆弾で民間施設を破壊することに名誉などあろうはずがありません。
経済制裁の影響とあいまって、イラクの医療は50年前の水準に後戻りさせられています。軍事攻撃を繰り返し、イラクの200万近いひとびとを殺すことになる このようなことに名誉などあろうはずがありません。
入隊したとき、私は祖国に尽くしているといわれました。しかし、そうではありませんでした。中東やほかの世界でアメリカに対する憎しみをつくりだすことが、どうして祖国のためになるでしょう。現在のテロとの戦争、でも兵士たちは国に尽くしたりしていません。それは将来のテロ報復攻撃の可能性を高め、家族や友人を恐怖に陥れているだけです。
10万以上の兵士が新たな攻撃のために中東に送られている今、私は、なお平和に希望をもっています。それは古いウソにだまされるアメリカ人がますます少なくなっているからです。一週間前、数十万のアメリカ人が全国から都市に集まり、ジョージ・ブッシュの新しい戦争に反対の声をあげました。数十万のひとたちがです。 そんな数のアメリカ人が反戦のために集まったのはベトナム戦争以来のことです。それは、アメリカの歴史上、これまでもっとも評判の悪い戦争を前にしているからです。 前の国連査察官によってもイラクが98年に90%から95%の大量破壊兵器を解体したことはアメリカも知っているはずです。アメリカ政府はイラクを罰する権限を道義的にも法的にも持っていません。 なぜならアメリカ自身、ほかの国のすべてをあわせてもなお上回る核兵器と化学兵器と生物兵器を持っているからです。アメリカは自国への査察を拒否しているではありませんか。
戦争反対に加え、日本を平和な国から軍国主義に変えようとする、反動的な法律制定の動きにも反対です。民主主義が大切なときに、有事立法は、民主主義から戦争体制への危険な移行をさせるものです。アメリカ国民はこの危険を知っています。アメリカでも1976年 政府の支配者に好きなときに財産を没収させ、市民的自由を停止させる権限を与えた連邦有事管理庁がつくられたからです。
みなさんと同じように、ほとんどのアメリカ国民は、政府に対し、イラクへの戦争を急ぐのではなく、時間をかけて平和的に解決するよう求めています。
防ぐことができない戦争はありません。庶民はいかなる戦争に対しても最も偉大な平和の守り手です。アメリカ・日本・世界のひとびとが抗議の声をあげているとき、この訴えが今日ほど真実であるときはないと思います。
みなさんの平和の闘いに学びたいと思っています。 共にこの戦争を止めさせましょう。