1/18 北多摩西支部全組合員集会アピール
四月からの学校五日制と指導要領によって、子どもたちからは「毎日がつかれる。横になってやすみたい」「ねむい」と悲鳴があがり、教職員からは「仕事がおわらず学校にいる時間がふえた」「職員室にいる暇がないほど忙しく、あわただしくなった」と多くの声がよせられています。
『ゆとり』どころか学校がますます多忙になっています。
教育内容も深刻です。教科時数が大幅にけずられ、系統性のない間引き、一方ではますますの詰め込みのもとで、多くの教職員からは学力の低下と格差の広がりが懸念され、保護者からは学力は大丈夫かの心配の声が広がっています。
その原因はいったいどこにあるのでしょうか。
政府・文部省(現在、文科省)は競争と格差を作り出す教育を教育現場に押し付けてきました。今回の学習指導要領は作成者自らが「百人に一人のエリートを」「できないものには実直の精神を」と、ねらいが一部のエリートとそうでない多数の子を作り出すことにあるとまで言っています。これは多くの国民・保護者・子ども・教職員の願いに真っ向から挑戦するものです。
しかも、政府・文科省は教育基本法改悪を急ピッチですすめています。中教審の中間報告は「二十一世紀を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成」を目標として、教育基本法の全面的「見直し」を提言しています。その中心は「国を愛する心・公共への奉仕の心」と「(人格の完成ではなく)国・企業にとって都合のよい人材の育成」です。「どの子にも確かな学力を」「人間のすばらしさをどこまでも伸ばす」という教育基本法の理念を否定し、日本の平和と民主主義、国民生活にかかわる重大な動きが進行しています。
そして、この間、「教育改革」で全国で先進をきっているのが石原都政です。都教委は、「教育改革」の成否は『教職員の意識改革だ』と強調し、人事考課の導入、主幹の設置、自主的研修の制限とランク別研修の導入など教職員をばらばらにして、ピラミッド型の学校運営をつくりあげる制度を強行してきています。そして一方で学習指導要領の強制と道徳公開授業のおしつけ、観点別絶対評価、習熟度別学習の導入など教育内容への乱暴な介入と統制を行っています。そしてこれらはみな、教育基本法の「見直し」と一体となってすすめられています。
しかし、教育基本法「見直し」反対の声も広がってきています。新聞の社説にも「見直しより生かすことを」と載ったり、日弁連、教育学会が声を上げたり、三多摩労連や各団体が反対表明や署名にとりくんでいます。国分寺市では、十二月、市議会で教育基本法「見直し」反対の意見書を採択しました。一月二十三日には中野で「生かそう、教育基本法」の大集会を予定しています。三十人・少人数学級実現のうごきは全国でおこっています。東京では武蔵村山・町田・小金井市で請願が採択されました。各地区の懇談会では教育のことや学校の現状も語られ、子どもと教育を守れという共同がすすんでいます。私たち教職員の声が大きく表明されることも、今、求められています。
こうしたなか、私たち憲法と教育基本法をいかした教育を守り発展させるために、全教職員のみなさんに強くよびかけるものです。・子どもをまんなかにして、教育のこと、学校づくりのことを話し合いましょう。
・これ以上の多忙化はごめんです。安心して働ける職場となるよう声をあわせましょう。
・子どもがよりよく成長するよう保護者と対話し、力をあわせましょう。
・学習指導要領の押し付けに反対し、自主的な教育活動をすすめましょう。
・教職員みんなの協力・共同で子どもの瞳が輝く学校をつくっていきましょう。忙しい毎日ですが、健康に留意して、ともにがんばりましょう。
2003年1月18日