信頼される鳥たちを皆さまにお迎え頂く―。 それがロロスの一つの理念です。 そこでここではロロスの鳥たちがどのような環境でどのように育て上げられるのかをご紹介したいと思います。
大型インコ・オウムは春頃に繁殖シーズンがやってきます。 この時期デリケートな親鳥との接触は産卵の有無や産んだ卵にまで影響するため極力避けねばなりません。そのため卵を取り出す時は、親鳥の様子や食事量、巣箱への出入り、ヒナの声などから間接的に産卵の有無を判断します。そのような理由から親が少し育てたヒナの状態で取り出される場合もありますが、基本的には赤裸の幼雛か卵の状態から人工的に孵化させて育てあげます。時折見られる生年月日の(推定)は上記の理由によるものです。 卵もしくは幼雛から育てる理由は何といっても病気・事故が少ないこと。また、幼少期より人間の手で育てたことによる人と鳥両者の安心感、人への馴致のしやすさや日本国内の気候に対する強さなどがあります。 ※時には左の写真のように、予定より早く生まれてしまったため、親に少し育ててもらう場合もありますが、基本的には右の写真のように人工的に孵化をさせ育てるパターンが多くなります。(左→巣箱内部/右→生まれて一時間後の姿、共にオオバタン)
ヒナは温湿度共に適切な値でなければ育ちません。また、健康的な親鳥でないと生まれてきたヒナもすぐに亡くなってしまいます。そこで温度や湿度の管理はもちろんのこと、雛鳥だけでなく親鳥に対しても日常的な栄養管理やサプリメントによるビタミンやカルシウムの補給を行っています。「ロロスのオオバタンはピンクが濃い」と言われる所以はこれら栄養管理やストレス状況により大いに左右されていると考えられます。 また、個体ごとに体重データやさし餌の変更日数、病歴や体調の変化などが記録され、毎年の積み重ねられたデータは更なる飼育向上のために役立てられます。その甲斐あってか、年々ヒナの成長速度や体格も向上し、最近では早い子では2月もたたずさし餌が切れることも少なくありません。
ヒナは対ウイルス効果と防湿効果のある塗料でコーティングされた室内にて、独自に開発した、器内の空気を清浄に保つフィルターのついた保育器と人間の赤ちゃん用の保育器で個々に育てられます。 部屋には換気扇により常に空気が循環し、出入りには白衣または衛生的な衣類を着用します。また、兄弟もしくは1羽毎に手袋が用意してあり、別々のチューブで一羽毎にエサが与えられます。 ある程度大きくなると後述のDNA検査をかけ、問題なければ展示ルームへと移されます。この時期のヒナからでる脂粉や羽のくずは他のより小さなヒナや自分自身にも悪影響を与えるため、外でも快適に遊べ、清浄な空気が得られる運動場が近い室内に移されます。また、地面には消石灰を、食器類、部屋、衣類等においてはビルコンSを用いて定期的に殺菌消毒しています。
ロロスは大型インコ・オウムに特化した専門ブリーダーです。 そのため何より1羽1羽にかけられる時間が違います。 ヒナは当然ですが、一人餌になりある程度大きくなっても毎日の体重記録は欠かせません。これは体重減少による体調変化にすぐさま対応できるようにすると同時に、人の手に乗り移り、そこからはかりに乗せて体重を量るため、ステップアップの訓練にもなっています。 また、ヒナ鳥は人でいう保育園にあたる運動場で他の鳥や親(=人)と一緒に遊んだり、競い合ったりしながら自由に飛び回り、他の鳥や人との関わり合い方を学んでいきます。そうすることで、将来的に鳥か人どちらかに偏った鳥にならないようにしています。 ※体重測定中のヒナ(左)とたくさんの鳥友達に囲まれてのびのびと育つヒナたち(右)