Let‘s Try Clay Shooting! 南京亭

装弾の基礎知識 ver2.0          by なんきん


一口に装弾と言っても、その種類は沢山あり使用する銃やその用途によって使うものが変わってきます。
ここでは散弾銃に使う装弾(弾)について基本的なことを説明します。

まずは許可を
銃の所持許可を持っているからといって、それだけでは装弾を購入することはできません。
購入に当たっては所轄の公安委員会の「猟銃用火薬類譲受許可」を取らなければなりません。手続きは、銃の許可と同じく警察署の生活安全課でおこないます。この許可の有効期間は1年ですので、1年間で使用するであろう弾数で申請をすることになりますが、この時、2000発未満であれば申請書1枚に必要事項(ほとんどが銃の所持許可書からの転記です)を記入し県の証紙(2,400円)<神奈川県の場合>を添付して申請します。

2000発以上を申請する時は、上記のものに、「標的射撃用実包使用実績及び使用計画書」という書類をプラスします。許可が下りるまでの期間は所轄署や担当官によってまちまちで、その場で下りる地域もあれば1週間ぐらいかかる地域もあるようです。地元の所轄署がどうなのかは地元の銃砲店に聞くのが一番でしょう。許可がおりると「猟銃用火薬類等譲受許可書」がもらえるので、それを持って銃砲店に弾を買いに行きましょう。

装弾の構造
散弾銃の装弾はプラスチック製のケースに金属製のリム(ロンデル)を組み合わせたもので、その中に散弾・ワッズ・火薬が入っています。現代ではプラスチックケースが一般的ですが、昔は紙のケースでした。またリム部は一見真鍮に見えますが、実は鉄で出来ていたりします。
また、装弾の口の部分には多少の隙間が空いていて、水に濡れるとすぐにダメになってしまいそうですが実際は中のワッズが水の浸入を防いでいるので、たとえ水溜りの中に落としたとしてもすぐに火薬が湿気ることはありません。(何日も水の中だとダメだけどね!)


口径(番径)について

散弾銃の口径は20番とか12番と番数で表しますが、この番数は1ポンドの鉛球の直径を1番として、1/2ポンドが2番となり、12番だと1/12ポンドの鉛球の直径という具合になります。
但し、例外として410番の場合は、鉛球の大きさからではなく弾の直径が0.410インチであることからそう呼ばれています。また、12GA(ゲージ)とか言う場合もありますが《GA=番》なので、この場合12番と言うことになります。

日本国内で流通している口径は「散弾銃の基礎知識」でも触れているように、
12番(約18.5mm)・20番(約16mm)・410番(約10.8mm)の3種類で、中でも射撃用・狩猟用を問わず12番のものが一番種類が多く値段が安い弾も流通しており、もっとも一般的な口径です。そして、上記3種類以外の口径の装弾は、まず売っていないと考えた方がいいでしょう。


もちろん、口径が違う装弾に交換性は一切ないので12番の銃に20番の装弾を使うようなことはできませんし、そのような行為は事故の原因になりますので絶対にやってはいけません。銃と装弾の口径は必ず合致するものを使う事!!これ常識です。

装弾の長さ

装弾のサイズには、口径以外に長さもありますので、やはり銃の薬室(弾が入るところ)に合った長さの装弾を使わなければいけません。長さは3種類(表参照)ありインチやmmで表示しますが、この長さは使用前ではなく使用後に装弾の先のクリンプ(折り曲げ)してある部分が伸びきったときの長さを表しています。

つまり、使用前の散弾銃の装弾は先端のクリンプにより実際の薬莢の長さより短くなっているので、薬室の長さより5mmぐらい長い装弾でもすんなり装填できるのです。しかし、その場合は撃った時にクリンプ部が伸びて薬室からはみ出してしまい、銃膣内が異常高圧になり薬室破裂を起こすことがあり、最悪の場合射手や周囲の人が死傷することも考えられ危険です。反対に、薬室より短い装弾を使用した時(例:75mm薬室に70mm装弾を使用など)は、この限りではありません。

吋表示

mm表示

2・1/2インチ

65mm

410番等口径が小さいものに多い

2・3/4インチ

70mm

クレー射撃用2連銃の標準サイズ

3インチ

75mm

自動・ポンプ銃に多く見られる

ちなみに、銃の銃身部分のどこかに薬室長が表示されていますので、自分が使う銃の薬室長は事前に確認しましょう。一般的にクレー射撃用の銃では2・3/4インチ装弾を使うものが多く、自動銃やスライドアクション銃では3インチ装弾が使えるものが多く見られます。


号数って何?
散弾銃の装弾には多量の散弾(鉛の粒々)が入っていますが、その散弾の粒の直径を表すのが号数です。
号数は1〜10号までの数字で表し、そのサイズは表の通りです。また、それらより大きい物はAAとかBB、SG、00バック(ダブルオーバック)と言い、粒が大きいものほど遠くまで飛びます。

装弾の種類

散弾の直径

最大到達距離

スラッグ

約700m

00バック

8.60mm

約515m

1号

4.00mm

約315m

2号

3.75mm

約300m

3号

3.50mm

約290m

4号

3.25mm

約275m

5号

3.00mm

約265m

6号

2.75mm

約250m

7号

2.50mm

約240m

7.5号

2.41mm

約235m

8号

2.25mm

約225m

9号

2.00mm

約210m

10号

1.75mm

約195m

                            注意:最大到達距離とは最大に飛ぶ距離であって、狙って当てられる距離ではありません。
                                                                狙って当てられる距離は、有効射程距離と言います。

 
クレー射撃では、一般的にトラップでは7.5号以下の(粒が小さい)装弾を、スキートでは9号以下の(粒が小さい)装弾を使用することが義務付けられています。7.5号より粒の大きいものは基本的に狩猟用と考えましょう。

重さもあるよ
装弾の中に入っている散弾の量は、重さ(g:グラム)で表しますが、一部の種類ではoz:オンス(1oz=28.35g)の単位で表示するものもあります。クレー射撃で使用する装弾では、24gの弾が現在は標準となっていますが、28g、32gといった重さの弾もあります。

当然、重い弾のほうが散弾の量が多いのでクレーを撃つには有利かと思われますが、実際は重さに比例して反動も強くなりますので、有利かどうかの判断には個人差がありそうです。また、同じ銘柄・号数の弾でも重さが違うと弾速に微妙な違いがありますので、重さの違う弾を混ぜて使う事はあまりお勧めできません。狩猟用装弾では30g以上と射撃用のものより重いものがほとんどのようです。

一発必中!スラッグ弾
散弾銃で撃つ一発弾のことをスラッグ弾と言います。
スラッグ弾には大きく分けて2種類あり、ライフルドスラッグとサボットスラッグに大別されます。ライフルドスラッグは、その直径が銃身の直径とほぼ同じ鉛の弾頭ですが、サボットスラッグは銃身直径より細い弾頭で、その周りをプラスチック製のワッズで包み銃身との隙間を埋めるような感じになっており、そのワッズは銃口から出たら弾頭から外れて、弾頭だけが的に向かって飛んで行くようになっています。

通常、ライフルドスラッグはシリンダーチョーク銃身の銃で使用し、その有効射程距離は約50mですが、一方のサボットスラッグはハーフライフル銃身の銃で発射すれは有効射程距離は約100mとなり高い命中精度を示しますが、ハーフライフルでない通常の銃身(スムーズボア)で撃った時は、横転弾の発生などにより50mでもライフルドスラッグ以下の命中率となりその性能を100%発揮することが出来ません。
その理由は、サボットスラッグはライフルや拳銃のようにライフリングによって弾頭に回転を与えて、弾道を安定させることを前提に設計・製造されているので、ライフリングのないスムーズボアの銃身では弾頭に回転運動をさせることが出来ないからです。

あと、スラッグ弾を撃つ時に注意しなければならないのが絞りです。
フルやモデ、インプモデ等の比較的絞りがきつい銃身で撃つと、弾頭が絞りの部分を通過する時の抵抗で銃身内が異常高圧になり銃身破裂の危険がありますので、ライフルドスラッグではシリンダーまたはインプ、サボットスラッグではハーフライフル銃身を使うのがスラッグ射撃の常識となっています。

装弾のお値段
クレー射撃用装弾の場合1発あたり12番だと約30〜40円、20番で約40〜50円、410番だと約100〜120円ぐらいが相場で、ライフルドスラッグ弾は1発160〜300円ぐらい、サボットスラッグは300〜700円と非常に高価です。スラッグ弾の場合、リロード(自分で装弾を作ること)をすれば単価は下がりますが、リロードに必要な道具の購入にかかる費用を考えると、年間に数回しか撃たない人は逆に高くつきます。
装弾を買えなければ射撃は楽しめませんので、散弾銃の購入後のランニングコストも考えて賢い銃選びをしましょう。
(注意:価格は地域、銘柄、店によってばらつきがあるのであくまでも参考です)

メーカー、銘柄による違い
同じ種類の装弾でもメーカーや銘柄により、撃った時の反動や煙、銃身内の汚れ、そして弾速などに差がありますが、この辺の事は説明すると長く、難しくなりますのでここでは省略させてもらいます。
いい弾、悪い弾の判断基準も銃の種類や射手個人の好みもありますので、実際に自分でいろいろなメーカー・銘柄の装弾を使ってみて、お気に入りの装弾を見つけてください。

まとめ
装弾を購入する時は、銃の破損、事故を防ぐためにも【口径・長さ・号数・重さ】が、使用する銃、使用目的に合っているものにしましょう。

最後に
では、最後に装弾の種類判別の練習をしてみましょう。画像は実際に装弾の箱に表示されているものです。
それらはいったいどんなことを表しているのでしょうか? 読み取ってみましょう。

             箱をポイントすると答えがでます

 


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