2012年度(社)根室青年会議所

2012年度(社)根室青年会議所 理事長所信
理事長 魚谷 直世

一志団結 熱き魂さらなる高みへ 〜絆と笑顔 士魂を胸に〜


今から50年前、池田勇人首相が提唱した「所得倍増計画」により、日本は高度経済成長の真只中にあり、昨日より今日、今日よりも明日が確実に豊かになっていく、そのような希望に溢れ夢を持てる時代でした。 それから半世紀、現代はいつ果てるとも知れない長い不況、経済地盤の沈下、少子高齢化、人口減少そして昨年3月に起きた東日本大震災、又その影響による福島の原発問題はまだ収束することなく遠く離れた根室にまでその影響をあたえております。様々な形で時代の歪が形として出てきており、明日を創造することすら難しい時代です。しかし、このような時代だからこそ強く明るく前向きに生きる元気な青年たち我々JAYCEEがこのまちを創っていかなければなりません。 どの時代においても先人達には共通していることがありました。それは、人と郷土を愛する心を持ち、それを行動に移していく「志」があったということです。元気があり魅力あるまち、それは「志」を持った元気な青年が溢れたまちであると思います。 人の優しさや思いやりを常に感じることができる、そんなまちに一人ひとりが感謝の気持ちや笑顔を芽生えさせ、明るい豊かな社会の実現に向けて大きく動き出すのです。


〜強固な組織づくりと情報発信〜


今から50年前、国産旅客機「YS-11」が初飛行をしました。敗戦から日本は飛行機の製造を禁止され、戦後初めて官民協力の元、当時日本最高の技術者達が各企業から集まり世界レベルとなる「YS-11」が作られました。 様々な活動を行う上で組織の基盤は強固なものでなければなりません。同じ志を持つ者の組織である以上は、個々の価値観や考え方は違っても、目的に向かって共に協力し合い、行動しなければなりません。時代の移り変わりとともに私たちの組織を取り巻く環境も変化しています。私たちが本来なすべき青年会議所運動の目的を見据え、今まで以上に組織の力を発揮し、最適な効率にて最大の効果を発揮する組織運営を目指していきます。また、組織運営において、運動の情報発信は私たちの運動を広く世間の皆様に知って頂く為だけでなく、メンバーの意識向上の為にも非常に重要です。インターネットや広報紙だけではなく、ネットワーク作りも推進し、効果的に私たちのJC運動を発信してまいります。 又、2008年12月に公益法人制度改革関連3法が施行され、我々も2013年11月までに公益社団法人か一般社団法人のどちらかを選択します。2009年度から公益一般の法人化に向け取り組んでまいりましたが、どちらを選択するべきかという結論には至っておらず、メンバー全員での議論の必要性を強く感じております。そこで本年度は、公益社団法人と一般社団法人についてもう一度学び直し、メンバー総意の上に進むべき方向性を明確にしていきます。そして、その法人格の取得に向けた環境整備に取り組み、次年度以降にスムーズに法人格が移行できるよう、決断いたします。


〜未来のひとづくり〜


 今から50年前、人類は初の有人宇宙飛行を実現しました。宇宙からみる地球を見て宇宙飛行士ガガーリンは「地球は青かった」との言葉を残しました。漆黒の闇に浮かぶ青い地球は地上にいる我々には感じることが出来ない美しさだと思います。これは我々の地域にもあてはまることで、我々の根室の人間が地域の作りだす豊かな自然、歴史、文化を根室だけにいて、外の世界を知る事なく、この素晴らしさを感じることができるのでしょうか?この地域の素晴らしさに誇りを持ち、より積極的にアピールする気概を持つからこそ、地域は輝くのだと思います。 我々の次代を担う子供たちはどれだけ夢を語り描いているのでしょうか、恵まれた環境で生活する私たちは、子供達に必要以上にものを与えることで満足感を与えることは出来ていても、子供にとって本来必要なはずの「夢」を与えることが希薄になっていると感じます。子供達に「夢」を与えるには、希望や感動、感情を豊かに感じさせなければなりません。我々は大人としての姿勢を正し、背中をみせる行動で子供たちが本来もっている豊かな感性や創造力を育ててまいります。 近い未来、我々が先人と呼ばれる時代になった時、後継者たる今の子供達が郷土愛を持ち「根室に生まれて良かった」と感じることの出来る未来を創造することが社団法人根室青年会議所の役割であり、使命と感じ責任を持ち活動してまいります。


〜輝くまちづくり〜


今から50年前、経営の父と言われるピーター・F・ドラッカーは日本を訪れ、「感覚的」「感性的」な日本の歴史や文化を知ることにより、高度成長期が訪れる日本の明るい未来を予見しました。しかし、その後日本は転換期を迎えるにあたり、高度成長期に作られたシステムに大きな変革を望まない日本の姿に、日本にはイノベーション(新たな戦略)が必要であると提言しています。 日本が得意としてきた物作りも、新興国に追いつかれ日本が競争力を失いつつある現代に、今後どのように国や地域でこの混沌とした時代を生き残り、何を目指せばよいのか。ドラッカーの「マネンジメント」は全ての人々が好むと好まざるに関わらず必要となる要素があります。 根室を再び輝く街にするようにするには、根室の「強み」を基盤として、成果の上がる得意な領域に力を集中しなければなりません。我々には自然、歴史、文化とまだまだ可能性のある「強み」が沢山あります。根室の明るい未来を作るためにもカニやサンマに続く根室の強みをブランドとして「形」で発信していかなければなりません。これから先の未来も根室が笑顔あふれる明るいまちであるよう、同じ「志」を持つ同志の輪を広げることにより、根室市民と共に総力を上げて根室を輝かせましょう。  


〜不退転の決意を持って〜


今から50年前、日本政府は「わが国固有の領土である北方領土問題を解決し、これをわが国に復帰せしめるよう最善の努力を払い、わが国民の総意にこたえるべきである」と国会の場において北方領土回復決議がされました。しかし、不法占拠から65年が経過する今尚、我々が切に望む返還交渉は遅々として進まず、2010年のメドベージェフ大統領の北方領土訪問以来、ロシア政府高官の北方領土訪問が相次ぎ、更には実行支配を強めるべく軍備の増強を行い、北方領土周辺地域のみならず、日本全体の安全保障にまで危機が迫っているこの状況は進展どころか悪化の一途を辿っております。 国会決議をされているにも関わらず、政府は関心が薄く、国としての問題ではなく、地域の問題と捉えられているようにすら感じます。 この状況を打開するには、現在まで返還運動の中心として活動してきた元島民や隣接地域に暮らす我々だけではなく、全国へこの問題を発信し、返還運動の後継者となる若年層へ歴史的事実と危機的な現在の状況を理解していただくことにより、真の意味での「国民の総意」を我々が作っていかなければならないのです。継続事業として行っている北方領土出前講座を更に進化、拡大させることにより、現在まで行っている受け身の返還運動ではなく、他のJCとも連携したより積極的な返還運動を展開してまいります。又、この問題を効果的に周知させるためにも、根室のマスコットキャラクターである「ニムオロ戦隊シマレンジャー」を積極的に活用し、幅広い世代に対して啓発運動を行ってまいります。 北方領土問題は地域だけの問題ではありません。日本全体の問題だということを再認識し、原点の地の青年として不退転の覚悟で活動してまいります。


〜創立50周年を迎えるにあたり〜


今から50年前、1962年6月10日、根室青年会議所は22名の先輩により全国で216番目の青年会議所として認証を受けました。半世紀に及ぶ歴史の中で、明るい豊かな街を目指し、地域に根差した様々な活動を行い、今日を築いた諸先輩に感謝すると共に、社団法人根室青年会議所を暖かく育てていただきました、多くの市民の皆様にも心から感謝申し上げます。 50周年という節目を迎えるにあたり先輩諸兄が築きあげた伝統や歴史を再認識しつつ、市民の皆様と共に学び、創り上げていく創立50周年記念式典を挙行いたします。我々の活動は、自分たちの力だけでは決して行うことが出来るものではありません。これから先も感謝の心を忘れずに、青年会議所活動に邁進していくことをお誓いします。


〜これからの半世紀〜


これまで50年前の人物や出来事に焦点を向け、今を生きる我々が行わなければならないことを示してきました。50年前から日本はGDPで約8倍、人口は1.4倍と大きな成長を遂げ、我々の住む根室も先人達の多くの苦労により着実に発展してきました。 しかし、この成熟した現代から生み出されるこれからの50年間はどのような年となるのでしょうか?世の中には物が溢れ、道路や鉄道、水道、電気等の社会基盤も不便さを感じないまで整備が進んでおります。一方で国力の土台となるべく日本の人口は減少を続けており、わがまち根室においても例外はなく着実に少子高齢化、人口の減少が進んでおります。  このような現状をしっかりと認識した上で、創立50周年を迎える本年は社団法人根室青年会議所の運動のあるべき姿を真剣に議論し描いてく年でもあります。  創立からの半世紀、我々には時代の節目、転換期において明確なビジョンがあったからこそ、迷うことなく今まで進んで行くことが出来たのです。社団法人根室青年会議所の新たな半世紀の幕開けにあたり、我々が行わなければならないのは50年後を予想することではありません、我々自らがこれからの半世紀を創らなければならないのです。  50年後もこのまちに笑顔と活気が溢れるよう、本年はより一層の奮闘努力にて着実に未来を作ってまいります。