海老原みなせ誕生日記念SS 2009

今日(20XX年12月15日は)は、あたし海老原みなせの大学に入ってからはじめての誕生日。

センパイは大学に入ってから部活があるから少なめとはいえバイトを始めていたし、

去年はあたしの受験対策とかでゆっくりと誕生日を祝ってもらえなかったから、とーぜんのように期待していたってわけですよ。

なのに、センパイったら・・・


20XX年12月13日

セーンパイ、部活も終わったし帰りましょう

純:あぁ、そうだな

帰宅中

そういえばセンパイ、明後日って何の日か覚えてます?

純:え?何かあったっけ?授業終わりは来週だし、クリスマスは再来週だしなぁ・・・。

本当ーに思い出せないんですか、あーんなに大切な日なのに。

純:うーん、手帳見ても何も載って無いしなぁ、別にないだろ。

かっちーん、本当にそんなこと言っちゃうんですね、先帰ります。

純:おい、みなせ待てよ

待ちません

純:待てって、エビ

むっかー、久々にエビって言いましたね、そんなことを言うセンパイ本当に知りませんから。


その後、夜、香住宅

ビューティフルハーモニー〜♪

純:あっ、携帯が・・・。みなせの家からだ。

湊:このドサンピン。おねぇちゃんに何したの?

純:あっ、湊ちゃん。何って・・・。俺も思いつかないんだけど。

湊:分かった、この鈍感男。怒らせる前に何したのか言ってみろ。

ここで回想

湊:やっぱり原因はお前か、ドサンピン。

純:ってことは原因が分かるんだね、良かったら教えてくれないかな。

湊:イヤ。

純:そう言わずヒントだけでも。

湊:本当に分からないの。明後日っておねぇちゃんの誕生日だよ。

純:はっ。


同時刻、みなせの部屋

センパイのバカ・・・。

そうつぶやきながら、あたしはセンパイと付き合いだしてからここまでを思いかえしてみた。

謹慎中は当然自宅待機なんかせずに、互いの部屋を行き来して、いちゃいちゃしてた。

夏休みとかも楽しく過ぎて・・・、テスト?両親に見栄を張りすぎる必要がないって気付いたからちょっと点を下げて悲しそうな目で見られたっけ。

進級するとセンパイ達は部活を引退しちゃって、あたしたちが部活を引っ張っていかないといけなかったんだけど、やっぱりセンパイ達ってすごかったんだなぁ、って思ったり。

まぁ、今宮先輩や妙先輩が来てくれたり、それに引っ張られてセンパイもいやそうに来てくれたりして、何とかなったんだけど。

でも新開地先生、あれはダメだ。あたしたちじゃついていけない。

そしてあたしたちも引退・・・、する頃にはセンパイ達は大学に。

センパイと付き合いだして成績が少し落ちたあたしと違って、センパイは「夢を見つけた」とか言って、音楽の学校に入るために猛勉強を始めた。

そして、音楽大学とはいかなかったけど、音楽の部活の強い大学にすんなりと進路を決めた。

当然、あたしもセンパイと同じ大学に行きたかったので、勉強してた。

だから、必死に勉強した。

ちなみに妙先輩や健太郎先輩は違う大学に進学した。

それもあたしが裏から手をまわして、センパイと同じ大学に行かないようにさせたからだ。

センパイ達の「ありえないだろ」って突っ込みが聞こえた気がするけど気にしない。

そうそう、センパイは大学に入ってから、一時期音楽を止めようとした時期があったけど、それもあたしや妙先輩、朝霧先輩、それにあたしの尽力があってやっぱり続けることになった。

で、そんな危機を乗り越えた、初めての誕生日だって言うのに、センパイは・・・。



次の日(12月14日)

午後、部室

純:すいません先輩、今日は部活休ませてください。

朝霧:それは構わないが、どうした香住が部活を休むなんて珍しいな。

純:ちょっと野暮用がありまして

朝霧:そうか、何か私に手伝えることがあれば言えよ。

純:ありがとうございます。

・・・

朝霧:おお、海老原、お前は参加するのか

ええ、当然じゃないですか。

朝霧:そうか、いや、香住が休むというから、お前も休むのかと思っていたんだが。

あんな薄情な人のこと、知りません。

朝霧:(そうか、何かあったんだな。去年の事件と言い、この2人は見ていて飽きないな)


香住宅

妙:何なの、ジュン君、久しぶりにみんなを呼び出したりして

紀子:そうよ、しかもあなたと付き合ってるはずの海老原さんもいないし。

純:そう、そのみなせの件でみんなに手伝ってほしいんだ。

純、事情を話す

妙:それは最低だね、ジュン君

須美:それは最低だと思います、香住先輩

由貴:最低ですわね

紀子:最低だわ

健太郎:最低だ・・・どげぷわしぁ

異口同音に最低扱いされる俺、つい健太郎だけむかついて殴ってしまったが

妙:で、何を手伝ってほしいの

純:だからだな・・・

俺は計画の内容を説明する

健太郎:なるほどな、お前が呼んだんなら来てくれる可能性が低いから、全員から呼んでほしいというわけだ

純:確かにその通りだが、復活早いなお前、不慮の事故で亡くなったはずでは

健太郎:殴った張本人には言われたくないんですが

由貴:わかりましたわ、では場所は私どもの別荘をお貸ししましょう。

紀子:じゃあ、私は計画と買いだしをしてくるわ

妙:じゃあ、私はみなせちゃんのために料理するね

純:言っておくけど辛いケーキは禁止だからな

健太郎:って、お前が準備すればいいんじゃないのか

純:いや、それ以外に俺にもやることがあってな



そして12月15日、みなせの誕生日

えっ、今日センパイ大学を休んだんですか。

朝霧:あぁ、あいつが取っている講義を取っている同級生に聞いたら、どうもそうらしい。

センパイ、何考えてるんですか

オーマイ〜♪

あっ、電話だ。すいません

健太郎:よう、久しぶりだな

誰でしたっけ?

健太郎:おい。去年の今頃はわ〜ん、センパイ助けてください、って泣きついてきた癖に

そんな歴史は、どこにもありません、

朝霧:そうだな、全くないな

健太郎:そんな、朝霧先輩まで

で、健太郎先輩、何のようでかけてきたんですか、私今日機嫌が悪いんですけど

健太郎:あぁ、みなせ、今日お前の誕生日だっただろ

まぁ、そうですけど、今日は家族と祝おうかと・・・

健太郎:で、今日お前の誕生日に合わせて、吹奏楽部のOBで集まろうかという話があってな

そんな急に

健太郎:まぁ、急で悪いんだが、お前は強制参加だから(プツ)

って、待ってください、健太郎先輩

朝霧:そういえば、さっき私も呼ばれたな

そうなんですか

朝霧:ところで海老原

何です?

朝霧:おまえ、鶴橋のこと、未だに先輩をつけて呼んでたんだな


そして雲雀丘別荘

妙:よかった、みなせちゃん来てくれて

そりゃ、懐かしいみなさんにも会えますし、来ますけど。センパイは?

妙:それが、まだ来てないみたいなの

紀子:彼が企画したのに、ひどい話よね

センパイが?

由貴:ええ、そうですわ。私たちに泣きついてきましたのよ、彼。

センパイ・・・

須美:俺が呼んだんじゃ、来ないかもしれない、って。

まぁ、そうですね、来なかったでしょうね。

妙:にしてもジュン君遅いね。

純:ハァハァハァ

健太郎:男のあえぎ声を聴いてもうれしくな・・・ぐばらぁ

由貴:揃いましたわね、でしたら始めましょうか

須美:あの〜、まだ鶴橋先輩がのびてるんですが

朝霧:それじゃあ、海老原君の19回目の誕生日を祝して、カンパ〜イ

一同:カンパーイ

で、企画しながら準備もせず、遅刻してきたみたいですけど、何してたんです。

純:いや、プレゼントを準備してたんだ

ずいぶんと遅いですね、もっと前もって準備しておいてくれても良かったんじゃないですか、もしかして忘れてたとか

純:そのまさかだ

やっぱり。センパイのあたしへの愛ってそんなもんだったんですね。

純:待て、みなせ

待ちません

純:まぁ、待てってエビ

カッチーン、またその呼び方をしますか。

純:俺は5年以内に世界に名をとどろかす音楽家になる

へぇへぇ、それは立派な夢ですこと、彼女の誕生日も忘れてる人になれるんですかねぇ

純:だから、そしたらみなせ、結婚しよう

背景:えぇー

振られた後のプロポーズですか、節操無いですねセンパイ

純:これが誕生日のプレゼントだ

ってこれ・・・、エンゲージリングじゃないですか

純:あぁ、今までのバイト代とたまたま帰ってきてた親父に借金してな、給料3カ月分とはいかないが

いや、それでもこれ高かったんじゃないですか。

純:で、みなせ、返事は

こんな高いもの買っちゃって・・・、これで私に断られたらどうする気なんですか

純:どうなんだ、みなせ

そんなの、イエスに決まってるじゃないですかっ!!


訂正、やっぱり今年の誕生日は生涯でさいっこーの誕生日でした。


去年、ケーキネタを使ったのでネタが思いつかなかったので、今週のバクマンを見て、即席で書いてみました。

本当は土日にネタを準備するつもりだったんですが

エビがゲームの始まった当初高校1年生だったと考えて、2006年から4回目の誕生日と設定して、かなり適当に年齢を設定して大学生にしてみました。

ちなみに湊ちゃんはぶらばん!のオフィシャルノベルに出てきたみなせの妹ですね。ぶらばん!キャラ投票でもコメントで名前が出てきていたので、出してみました。

なんとか、間に合ったかなぁ・・・。