混迷の世に漂って

能入門徒然




表紙へ
自己紹介
日々徒然・目次
能入門徒然・目次
お知り合い
のリンク
掲示板

能の稽古 6 鶴亀

平成14年6月。二年目に突入。
何人か入れ替わり、又「鶴亀」から。

前年と同じ様に進んでゆくが、去年わからなかった先生の説明も「ああ、この事だったのか」と、気がついてくる。

例えば、
剛吟(つよぎん)の時のゴマ点の扱い。下(下げ)があるとその前の語を強く張る。
ただ普通に下げるのではなく、その前を張ると、次は下がった様になる。メリハリだったのだ。

(o・。・o)あっ!そっか。
絶対音感ではなく、相対的な音感なのだ。音を感じるのだ、音の色を感じるのだ、きっと!

「そんな感じ」、「イメージして下さい」。そう、先生は仰っていた、今も、相変わらず、仰っている。

シテ・ワキ・ツレ、男女・上下関係、役によって違ってきて当然である。

「鶴亀」は改まった年の事始めを、天子は天子として臣下に寿ぐ、臣下は臣下で天子を拝賀する。
皆でお祝いをするのだ。今年も良い一年であるように。

 1 の終わりのほうで
「そ、れ、せ、い、よ、お、の、は、る、に、な、れ、ばー」(鶴亀の一番最初)と載せていたが、その一字一字がくっついて、

「それ、青陽の、春に、なれば、四季の、節会の、事始め」と一語一語になり、そして

「それ青陽の、春になれば、四季の節会の、事始め」と詞となり、やがて
「それ青陽の春になれば、四季の節会の事始め」と謡になってゆく。(・・はず・・・。)

なんとも目出度い出だしではないか。
お目出度い詞が次々と現れる。

青陽・天に響きて・庭の砂(いさご)は金銀の・珠(たま)を連ねて敷妙(しきたえ)の・五百重(いおえ)の錦・瑠璃(るり)の樞(とぼそ・戸)・(しゃこ)の行桁(ゆきげた)・瑪瑙(めのう)の階(はし)・・・。もう連ねる連ねる・・・。

言葉毎に張ったり鎮めたり延ばしたり緩めたり、祝いのうねりが押し寄せてくるように。
それを情景を浮かべて謡っていると、ふわ〜っとした気分になる。ドキッ w(・Θ・;)w! 

月宮殿の白衣(はくえ)の袂(たもと)ーー。月宮殿の白衣の袂の色々妙なる。花の袖。
秋ハ時雨の紅葉の葉袖。
冬は冴えゆく。雪の袂を。翻す衣(ころも)も薄紫の。
雲乃上人(くものうえびと)の舞楽の聲々(こえごえ)に、霓裳(げいしょう)羽衣(うい)の曲をなせば。
山河草木國土豊かに千代萬代(よろずよ)と舞い給へば。


ここは仕舞をする処。舞いがすっぱり決まれば、とても気持ちいい く("0")>なーんちゃって!!
青陽 せいよう 春の異称。気青くして温陽なる故に青陽という。
庭の砂は にわのいさご 庭上に敷かれる砂は、金銀の珠を連ねて敷いてある。
敷妙の しきたえの 珠を連ねて敷くことと、敷妙とを掛詞とした。枕・床等に連ねる枕詞。
五百重の錦 いおえのにしき 床に敷かれている錦の形容。五百重は幾重にも敷き重ねた意で、華美を極めた錦の床をさす。
瑠璃の樞 るりのとぼそ 瑠璃は七宝の一つで、紺青色の宝玉。樞は本来は開き戸の樞軸をいう語であるが、ここは単に戸の意味に用いている。
の行桁 しゃこのゆきげた も七宝の一つで、という貝殻を研磨して、白色の光沢を持つ宝玉。行桁は屋根裏に横に渡した長い材で、梁と組合って屋根を支えるもの。単に桁ともいう。
瑪瑙の階 めのうのはし 瑪瑙も七宝の一つで、紅白色の光沢ある宝石。階はきざはしで宮殿に昇降する階段である。
霓裳 げいしょう 霓裳は虹の如き美しい裳。霓とは虹のこと。

七宝(しちほう)・・・・・七つの宝物。経典によって説が分かれるが、「無量寿経」では、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・(しやこ)・瑪瑙(めのう)・珊瑚(さんご)をいう。
瑠璃・・・ラピス・ラズリ
玻璃・・・水晶
瑪瑙・・・石英の微細な結晶が塊状に集まって美しい縞模様を作っているもの

天然石・鉱物の図鑑で確かめてみて下さい。

  は、貝の図鑑で確かめてみて下さい。

どれもこれも、「本当に宝物だ!!!」って思いますよ ☆^∇゜) ニパッ!!
ページ先頭へ
作成者:F.S
作成日:2004年1月14日  追加:2006年7月7日