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朝起きて空が曇っていたら喜べ。 山ではどんなに晴れていても雨具を忘れるな。 海ではどんなに船酔いに強くても酔い止め薬を忘れるな。 鉤先はつねにどんな魚をどう釣ろうと瀬戸物に刺さるぐらい研ぎあげておけ。 情報は徹底的に謙虚に聞きこめ。しかし釣れるまでは信ずるな。 にこやかにハイハイといいながら、頑なに信じこむな。 広い川では狭い所を釣れ。狭い川では広い所を釣れ。 自分より先に友達に釣れたら電光石火、ホメてあげるべし。 これはラッキーで釣れたんじゃないとホメてあげる。 一拍遅れると嫉妬で苦しめられ、イライラしていよいよ釣れなくなるゾ。 運・勘・根の三位一体と知るべし。 悠々として、かつ急げ。 |
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これは「雨の日の釣り師のために」という35人の作者による釣り文学集の序文に「雨も愉し」として開高 健が釣り師の金科玉条として書いたも
のです あらゆることに通じます
暑中お見舞い申し上げます LS HAGAKI Vol.63 2006.夏 |
#129≪待った日&歩いた日≫ 2月23日早朝5:30に家を出て岐阜県までFLY FISHINGに出かけました 近所のHくんを迎えに行き 高槻のF氏と合流し 予定通り岐阜県の某川 に9時頃到着しました(←釣り人のイヤラシさ ついついどこの川か言い たくない という悲しいサガ ご勘弁を=長良川の手前 揖斐川の支流) 通常渓流魚の解禁は3月に入ってからですが 岐阜県の長良川をはじめと した周辺の河川は2月1日から解禁 それはもうFISHERにとってはお正月 のようなものです 川につく前にまずコンビニへよります 遊魚券を買う 為です それから釣り場へ しっかり準備 しかし川は静かなまま ゆっくりと時間が流れていきます ライズとは アマゴ(シラメ)が水面の餌(水生昆虫)を食べるために水 面に起きる波紋のコト 今の時期 中流域ではライズがないと話になりま せん つまり魚の活性が低いのです 「今回 岐阜まで出向いて何をしたか?」 「“ライズ待ち”をしました」 ということで強い風ではあるものの緩やかな日差しの中 ライズ待ち という静かな時間を過ごし この日の為の“私のイメージの集約である毛鉤たち”の出番は無く ウェーダーや釣具も濡れることもなく 確実に静かな時間が流れていきま した ただただ川を眺めます
神奈川県から来た というFISHERは3日間竿を出すことは無かったとか 同行のF氏は今年2回目の釣行ながら2回とも“下見”つまりライズ待ち たぶん帰路にはお互い「あの人たちも大変やなぁ」と言いながら自分の身 に起きた現実が 特別ではないこと 不幸でもないこと 充実した時間で あったこと と納得作業をしたハズです ライズ待ち ただただ川を眺めます ゆっくりと時間が流れていきます 次の機会にはダッチオーブンを提げて“ライズ待ち”をしようと三人は帰 り道に寄った温泉にため息をつきながら またイメージするのでした 『釣りたい!』
3月14・15日岐阜県は高山あたりのとある川(またもや釣り師のイヤ な言い方)に行ってまいりました ご近所のHくんをさんざん“悪魔のささやき”メール(仕事は逃げないが サカナは逃げる・・・云々)を送りましたが良識あるHくんは仕事優先と いう良識ある判断をして今回は欠席 14日早朝に同行のF氏と大阪を出 発 昼過ぎに到着 途中の道路も凍結している箇所が多数あり−2℃とい う表示もちらほら 支度をして川へ 水温は6.5℃ 気温は疲れ果て て宿へ向かう途中のトンネルの表示が−5℃とありましたから川もそんな もんだったんでしょう 風も強く今までの釣行ではもっとも過酷な条件で した(スキー経験も含めてかも) “寒い”と いうことはこういうことを言うんだ と身に凍みて実感でき ました 気温・水温とも低いので虫もおりません 雪にまみれた私の手 (手袋)に止まった(引っかかった)のはお手製の“毛鉤”魚も私も活性 は上がりません
翌15日 最高の天気 今日は歩くゾ 気温は5℃以上・水温は7.5℃ 私のロッドにはカゲロウが止まりまし た 虫も動き出している様です 「今日こそは・・・ こんな遠くまで来てボウズはいややで・・・」 などと考えていると会社からメール 釣り場で電話やメールは見るのも イヤなのですが職務上+電波が入る以上は仕方ありません 見ると「追いかけていた大きなプロジェクトのコンペを落札した」とのこ と これは良い知らせ 私の活性はかなりUPします 23cmほどの美しいヤマメ 嬉しいというよりホッとしつつまぁまぁ 満足出来ました 綺麗な魚体を眺め 写真を撮ってリリース ちょっと元 気が無く心配でしたがすぐ回復して泳いでいきました (弱ったままリリースすると溺死する場合があるそうです)
「その後は何匹?」って聞かないで下さい よく言うじゃないですか ゴルフのスコアを聞かれた時 「いや〜 今日は一打あたりの単価が安くついて儲かりました」と これは言い訳 少ない方が嬉しいに決まっているじゃないですか という 大きな言い訳(=ポジティブシンキング)でした それにしても今回の釣行は大変勉強になりました 15日は朝からF氏の 知人のM師匠が合流 ご一緒させて頂きました 早朝から川の状況をチュック 毛鉤の落とし方 流し方 気象条件による 状況判断 「どんどん前行きや 俺のあとからきても釣れへんで」 確かにその通り 「アカン それでは絶対に釣れへん すぐドラッグがかかっとる」 「もっとフンワリ落ちるように ダラッっとキャストせな」 「ここの川はナチュラルドリフトさせな絶対釣れへん」とご指導頂きまし た それにしても 「いつもはダラッっとしたキャストしか出来へんねんけどなぁ」と思いつ つ徐々に修正していきました 帰りの車中F氏から「今日は楽そうにキャストしたはりましたねぇ」とい う一言 「あっ そうか そうか新しいロッドでキャストがしやすくなった分 実践での対応が出来ていなかったんか(意識もしてなかったが)」 というヒントももらい 多くの宿題が残りました M師匠は“そば打ち”も得意とか これはもう勝手に師匠と呼ばせてもら おうと 2006.3.21 LS HAGAKI Vol.61≪A HAPPY NEW TYING TABLE≫ テーブルを作りました テーブルとはもともとラテン語で「厚板」の意味で皆が集まるというニュアンスのある言葉です このテーブルは私だけが使うものです デスクと言った方がすんなりくるかも知れませんが すぐ横には厚板のテーブルもあります これはタイイング・テーブル フライフィッシングの毛鉤を作る為のテーブルです タイイング・デスクと言う場合もありますが あえてテーブルと言いたいのです よくある組立式のスチール棚に厚さ20mmほどの板をひき その上にコルクを敷詰めました 古いお針箱は小物の収納に便利です よく使うツールは取り易い位地にレイアウト テーブルごと移動できるので使わない時はリビングの片隅で待機 釣り風景が刺繍されたタペストリーをかけると邪魔になりません
家の中で一番広く 家族が集まるリビングというスペースをどう活かすか 今年はこのテーブルで新しいもの(毛鉤+少しのアイデア)を創り出したいと考えています 本年もよろしくお願い申し上げます 2006.1.1 #110≪岩魚≫ 梅雨入り以後は カラッとした良い天気 これは釣りにとっては必ずしも 良い事ではありません 川の水位も低くなると魚の活性も低くなります 先般 福井県の渓流までいきました ヒレピン そこそこのサイズの美しい岩魚が釣れ大満足でした
天然の岩魚を ということで今回は 知人のベテラン・フライフィシャー F氏お勧めのポイントへ 前日は某甲子園ではじまるマンション販売の決起集会ということで乾杯! 帰宅後 釣用具をチェック 4:30にF氏 の家ということだったので4時起床のつもりでしたが サッカーのワールドユースが気になって3:35から前半戦を見る 結局F氏宅に4:50着 F氏に運転をお願いし ウトウト&休憩しながら 一路福井県へ 山へ入る前の最後と思われるコンビニで遊魚券とおにぎりを調達しポイントへ 9時すぎ ポイントまであと僅か というところで突然道路が通行止め? 柵を越えて先の様子を見に行くと路肩が崩れていて通行不可 「どうしてもっと手前に書いてくれんの?」と思うも 別の選択肢もそうないので行止り地点で車を通行に支障のない場所に置き(念のため)そのあとは徒歩(とほほ・・・) 当たり前ですが 山があり道路がありその下が川です 崩れた路肩の近く から木につかまりながらゆっくりと降りていきます 誰かが下っただろう 形跡をたよりに 木や蔓につかまりながら慎重に下っていきます 大汗かいてやっと谷底(川) 見上げると川幅と同じ幅で曇り空が見えま す 心配していた川の水はきれいに透き通っています 心配というのは途中通りがかった下流の何箇所かでは 河川改修やら堰堤 やら砂防ダムやらの工事で濁っていたのです 渓谷を遡上して行きます カモシカに出合ったり “とんびではないでぇ”と思われる大型の鳥に木の上から“うっとしそうに”見下ろされたり そして何より私の作った毛鉤を疑いも無く(多少疑いながら)水面まで出 て来て くわえてくれる岩魚 その美しさに見とれておりました
私達の釣りスタイルはフライフィッシング 毛鉤で釣っては逃がす キャ ッチ&リリースです 一度鉤にかかった魚のダメージを最小限にする為に なるべく魚体にはさわらず たまに写真を撮ってリリースします なぜそうするのか 美しい魚を継続的に釣りたい アメリカやニュージー ランドでそうであった様に人間次第で出来ることだからです このキャッチ&リリース 基本は個人の意思によって判断するものだと考 えます 実際この時も25センチ前後の引きが良くて元気で美しい岩魚を 眺めていると「この引きこの美しさなら食べたら美味しいやろねぇ」 と話しなながら私とF氏はリリースを選びました 天然の日本固有種であろう美しい岩魚を釣り そっとリリースし・・・ リリース関しては最近気になる動きもあるようですが そんなことも忘れる時間を過ごすことが出来ました
気がつけば4時すぎ 随分遡っていました 帰りは同じ川を下ります しばらくはウエットフライを沈めて釣りさがります さきほど出なかったポイントからも出て来ました そこでロッドを仕舞い終了 行きは 岩魚に気づかれない様に慎重に歩きますからいいのですが 帰路 は集中してませんので 岩もよく滑ります なんとか大汗をかいて目印に 積んでおいた石のとこえろまでもどりました 体力の無さを痛感です ヘトヘトの二名はヨタヨタしながら這い上がっていきました そしてその内の単なる釣り人である私は大変なお土産を持ち帰りました 草か何かに首〜顔がかぶれてしまったのです それもまた自然 それもまた良し ですね |
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