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現金出納帳 進藤幸次郎税理士事務所

現金出納帳の重要性 出納帳記入のポイント
仮払金・立替金について その他の留意事項

 1.現金出納帳の重要性

現金管理ができていない会社の帳簿は、取引を洩れなく記録していないことにより、以下の点が上げられます。
 
@ 経営実体を正しく把握できないことため、的確な経営改善に着手できない。
A 洩れが発見され修正に要する時間のムダや作業のムダが生じる。
B 不正や事故の危険性が高い。
 
日々の現金管理は、必ず経営者や経理担当者が行う必要があります。決して外部に委託できる業務ではありません。小規模会社において、正しく現金管理することが帳簿処理のキーポイントとなります。
「会社のお金と個人のお金を区別し、必ず手提金庫を用意し、現金出納帳に入出金取引をもれなく記録し、時間を決めて、出納帳残高と金庫の実際有り高と確認し一致させる」。これを毎日必ず処理すること。まとめないこと。
現金管理をしっかりやることが経理の基本です。

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 2.出納帳記入のポイント

(1)現金は会社に入金された日、精算して出金した日で記帳します。

@ 金銭出納帳への記帳は、会社から現金が出た日、現金が入った日で記帳します。
領収書日付で記帳すると、精算のタイミングにより金銭出納帳の残高と実際の現金残高が一致しなくなるケースが生じます。
A その際、出納帳摘要欄に領収書日付をメモ書きします。
   

(2)残高は必ず記帳すること。

@ 一日分の入出金取引が終了した段階で、差引残高欄に残高を記入し、実際の現金有高と照合し一致しているかを確認します。この作業を毎日行うことが金銭出納を管理する際の基本です。
A 現金有高を計算する場合には金種表を利用すると便利です。
 

(3)手提げ金庫を用意すること

 

(4)現金が合わないとき

@ 現金有高と金銭出納帳残高が合わないときは、不一致の原因を調査し、すぐに追求するようにします。原因としては次のようなことが考えられます。
 ・金銭出納帳での桁誤り、転記誤りなどの記入ミス
 ・金銭出納帳への記入漏れ
 ・現金の精算誤り
A 原因が追及できない場合には、「現金過不足」勘定で記帳します。
自分のポケットマネーで処理することは絶対にやってはいけません。
B 決算期まで「現金過不足」勘定が残っているときは、雑損失・雑収入という勘定科目に振替し、処理します。
 

 3.仮払金・立替金について

(1)立替・仮払いの精算はできるだけ速やかにすることが原則。

@ これがルーズになると、経理がルーズになります。
A 精算定期日を決める、締切日を設ける、精算されない場合は給料から天引する、あるいは仮払いを支払わないようにするなど、社内で工夫をするようにします。
 

(2)仮払金を出金するとき

@ 出金伝票に、[ 仮払目的、仮払金額、申請人の記入・押印 ]をして提出してもらい、出金伝票と引き換えに仮払金を手渡しようにします。出金したら金銭出納帳に記入します。
 

(3)仮払金の精算をするとき

@ 申請人本人から精算書を提出させます。
精算書の様式を市販のものでもよいから、あらかじめ用意しておくようにします。
A 精算時の金銭出納帳の記帳方法
精算するときは、支払った仮払金を一度入金をして、その後改めて支払った方法をとります。従って、仮払金の入金の記帳をした後に支払の記帳を改めて行うようにします。
精算したら、金銭出納帳の仮払金額欄に精算済みの印を記入しておきます。

(4)立替処理(会社の費用を事業主(社員)が立て替えて支払った出金)

@ 金銭出納帳の日付は精算した日付で記帳するようにします。
A 摘要欄に支払日(領収日)を記入するようにします。
B 一週間・10日、1月に1度などと日を決めて精算するようにします。
C 立替金が多く、会社にお金がなくて全部精算できないときは、一時的に借入金で処理し、後日精算するようにする。

 4.その他の留意事項

(1)手持現金を多くおかないようにすること。

「小口現金制度」を採用し、定期的に補充する。
 

(2)金銭出納業務の担当責任者を決めておくこと。

  出納担当責任者以外の人は、たとえ社長といえども現金の受払を行ってはいけません。
 

(3)支払事務作業を軽減する

@ 支払締め日・支払日の決定、小切手・銀行振込払い・総合振込、自動引落し等を利用する。
A 自動引落(電話料金、電力料金、水道料、ガス料、リース料、家賃・駐車料、保険料、定時低額払いの会費、ガソリン代など)
B プリペイドカードを利用すると、カード購入時の領収書だけの処理でよいから手間が省け、事務負担も軽減できます。
(テレホンカード・オレンジカード・ハイウェイカードなど)
 

(4)会社のお金と個人のお金の区別

@ 小会社は、法人・個人を問わず、とかく「どんぶり勘定」になりがちです。その原因の多くは、経営者や家族の報酬(生活費)や給与の支払方法にあります。
A 「カネがある時に自由に取る」という習慣をなくすこと。
B 従業員の給与と同じように毎月・支給日に・決められた支給額を払うようにする。資金がなかったら借り、会社(事業)のカネと個人のカネの区別をつけることが何より大事。
C 会社(事業)と経営者やその家族との給与以外の貸借関係は、必ず記録し管理すること。
 

(5)その他

@ 売上は必ず全額を預金させる。これが鉄則!
A 旅費精算など精算時に困らないように、1円・5円・10円等の硬貨を用意しておくこと。
硬化不足も「現金過不足」が発生する理由の一つ。
社内での両替は行わないようにする。なぜならば、両替は出納担当者の業務を増やし、ミスの発生にもつながるから。
B 帳簿締め切り後の取引は、翌日・翌月の処理とする。
C 経営者は、決算期末のほか随時に現金の実査を行うべきです。
 
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