コラーゲン

 「コラーゲン」という成分は大抵の人が聞いた事があると思います。なんとなく肌に良さそうというイメージは持っている人はたくさんいるはずです。特に女性ではコラーゲンを含有する化粧品を使った人も結構いるのではないでしょうか?そこには「肌の張りを保ち、シミ・シワを防ぐ」と表示されてはいますが、これは薬事法上問題のないものです。ただコラーゲンについてその効果を保証するものではなく化粧品一般に表示が許可されているものです。気に入って使っているものを否定する気はさらさらないのですが、身体の外からコラーゲンは補給できません。
 

 皮膚は「表皮」とその下の「真皮」に分けられ、さらに下の皮下組織(脂肪)に分類されます。表皮は角質層が一番外側にあり、ここは外界に常にさらされているため生体防御の砦となります。正常であれば異物や微生物、ウイルス、タンパク質などはここで全てシャットアウトされます。さてコラーゲンですが顔に塗って真皮まで届けば効果がありますが残念ながら分子量が大きいので角質層を通過できず肌の表面でヌルヌルしてるだけです。コラーゲンに限らず○○エキス配合なども同じ事で角質層を通過できませんので効果のほどは?です。女性の方すみません、夢のない話をして(笑)。


 化粧品のコラーゲンはまだそんなに悪質なものはないと思いますが、イメージだけで売っている「ドモホルンリンクル」という通信販売で有名なコラーゲン配合化粧品もあります。ベストセラーの元祖「買ってはいけない」でも薬事法違反だと騒いでいましたが、私はそんなに悪質だとは思いません。「コラーゲンが真皮にまで浸透しシワがなくなる」などと言っていれば私が見つけたらそれこそコテンパにしてやるところですが、そんなに大げさでもないし、コラーゲンの表皮での効果はわかりませんが、多少は潤いとかには関係しそうです。


 コラーゲン配合の化粧品ではそんなにヒドイものはありませんが、「美肌をうたう健康食品のコラーゲン」となるとまことしやかな成分解説と体験談、皮膚の図解入りのものまでありインチキのオンパレードです。コラーゲンは確かにタンパク質を構成するために必要な成分でタンパク質の20〜30%を占めています。その働きはタンパク質とタンパク質をつなぐ、いわば鎖のような役割をしています。そのコラーゲンが不足すると肌に弾力性がなくなり、シワの原因になると言うわけです。


 そもそもコラーゲンと言うのはタンパク質の一種で、口から摂取したとしてもタンパク質の最小単位「アミノ酸」にまで分解されないと小腸からの吸収はできません。アミノ酸に分解されたコラーゲンが身体の中で元のコラーゲンになるとは限らないのです。その時の人体に必要なタンパク質に再組成されて利用されますので、摂取するのがタンパク質であればコラーゲンである必要はなくなります。ややこしくないですか?


 ややこしいのではっきり言います。コラーゲンは食事で食べても必ずしも人体の中でコラーゲンにはなりません。肌が若返る事もなければシワがなくなることもない。つまりは無意味な補助食品だということです。私の手元にある広告には「化粧品やドリンクで、その著しい美肌効果が評判のコラーゲン」などと書かれていますが、そんな評判など聞いた事もありません。通常の食事でタンパク質を補給していれば、特別コラーゲンを摂取する意味がなくなります。逆にダイエットなどで食事バランスの崩れた人が美肌効果を期待してコラーゲンを飲んでもお金の無駄です。


 いつまでも美しくありたい。そんなことは女性なら誰しも思うことです。しかしそういう人の弱みにつけこんだコラーゲン商品が魅惑的な言葉を並べて待っています。しかし人の老化は遺伝子に組み込まれたプログラムに沿って進行して行きます。このプログラムに



コラーゲン食品など全く関係ありません