次回公演のお知らせ

『automata』 (オートマタ)

  「およそ世にある見世物の類の中で、『メルツェルの将棋差し』ほど、世間の耳目を集めたものはあるまい。それが実演されたところではどこでも、すべてものを考える人の強い好奇心の的となった。しかもメルツェルの将棋差しのからくりは、いまだに解明されぬままとなっている。(エドガー・アラン・ポー著/小林秀雄・大岡昇平訳『メルツェルの将棋差し』より)」

 ポーが、この奇妙な自動人形に関する論文を発表したのは1836年のことで、当時、興行師のメルツェルは合衆国を巡業中でした。この自動人形は文字通りチェスを指しますが「指す」というのは、ただ機械的に駒を動かすということではありません。驚くべき棋力でもって、挑戦者(人間)をことごとく負かしてしまうのです。この不思議な見世物には様々な憶測が飛び交い、謎解きが囁かれました。ポーの論文も、つまるところその一つに過ぎません。結局、この自動人形はメルツェルの死後、1854年に火事で消失してしまい、とうとうそのからくりは永遠に解明されぬままとなってしまいました。

 この人形はもともと、ハンガリーのケンプレン男爵によって、1769年に発明されたものでした。当時、政治的な事件で追及されていたウォルスキーという将校(世界的なチェスの名手でもあった)をロシアから引っ張り出すために、「挑発」として作られたのだ、という噂もあります。とにかく、この自動人形はヨーロッパ大陸の各都市で公開された後に、ロンドンでメルツェルの手に渡り、果ては遠くアメリカまでやってきたのです。

 自動人形を指すオートマタの語源はギリシャ語の automatos (アウトマトス)で「自らの意志で動くもの」という意味です。そんな自動人形が80年以上にも亘る長い旅の中で見てきたであろう様々な人間模様に思いを馳せるツツガムシの第四弾、どうぞお見逃し無く。

脚本:林竜之助 
演出:田中壮太郎
美術: 法龍院 悠
照明: 鷲崎淳一郎
音響: 木内 拓
衣裳: 秋山芳江
版画: 林 千絵
舞台監督: 宮下 卓
演出助手: 松森望宏
制作: 小池陽子/田口遥佳 始点〜Start point〜

公演スケジュール

2011年8月10日(水)〜21日(日)

AUG10(水)11(木)12(金)13(土)14(日)15(月)16(火)17(水)18(木)19(金)20(土)21(日)
14:00売切売切
19:00
19:30売切
※ ☆印の回は、公演後にアフタートークを予定しています。
開場は開演の30分前。

場所

SPACE 雑遊 (新宿三丁目)
→SPACE 雑遊 ホームページ

出演者

高川裕也 宴堂裕子 蓉崇 小飯塚貴世江 小高仁
松下恵 野々山貴之 乙倉遥 田中壮太郎 本多新也

チケット

【全席自由】
前売 3,500円  学生 3,000円  当日 3,800円

前売開始

2011年6月19日(日)正午

お申し込み・お問い合わせ

チケットのお申し込み
TEL: 090−3045−7299

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