連続供給システムをつくるにはカートリッジの構造を知ることがイチバンです
子供の頃スカートめくりが大好きだった私は、思わず分解してみました
これが皆さんご存知のカートリッジです

裏側は何の変哲もありません

ついつい裏蓋をはがしてみました

あけてビックリ、なんじゃこりゃ〜!ですね
空洞かと思ったらとんでもない・・これで1000円ならナルホドって感じです
カートリッジの中にもフィルムで覆われたブロックがあるし
その中も、さらにいくつもの小部屋に仕切られてます

ちなみにインクがほとんど残っていないのは
決して最後まで使い切れる様になっているワケではなく
あける前に吸引しといたからなので、あしからず
とりあえず洗ってみました

さて正面です

「Do not remove this blue label.」などと書いてありますが
英語が苦手なのでホイホイ剥がしてしまいました(笑)
剥がし終ったラベルを見ると「この青いラベルははがさないで下さい」と書いてあるではないですか!
嗚呼、時すでに遅し・・・(^^;

ん〜、とりあえず「ややこしい」という事がよく分かりました(笑)
いったい、どうやってインクが吐出口に流れているのでしょう?
めんどくさいのでガラス張りにして観察してみることにしました
気分転換にインクの色は何故かイエローです

お−こりゃすごい!
とにかくちっちゃいカートリッジの中をインクが縦横無尽・3次元的に動きまくりです
確かにインクの流れる様子はよく分かりましたが、面白すぎて説明がつきません(笑)
しかし、どう説明しましょかね?
凡人にはワケ分かりません
なんで?どーして?>エプソンさん
とりあえず、インクの動きをムリヤリ説明してみますので思考を立体化して下さい(^^
実に分かりにくいのでウラとオモテを並べて話しをすすめます

吐出口からインクを吸引し続けると
まず[1]からウラ面の通路([2]から[3])を通って[4]にインクが吸い上げられ フィルムで覆われてないブロックのインクがなくなります

(写真は[1]からインクが吸い上げられていく様子で、時系列的に左から右へ状態が変わります)
その時、フィルム内では[4]からインクを補充されながら[5]-[6]-[7]と進み[8]のフィルタを通過し
ウラのルート([9]-[10])を通って表の[11]に戻り
[12]にみえる二つの小さな穴から再度ウラの[13]にまわって[14]の吐出口にたどり着きます
ウムム〜分かりにくいですね(笑)

(ちなみに[8]のインクフィルタは↑こんなんです)

最終的には[4][5][6][7][8]のインクがカラになり[12]の下の穴へエアが進入するまで・・・
要はカートリッジ内のインクがスッカラカンになるまで吐出口からはインクを吸引することができました

(写真右のとおり、カートリッジ内がカラになり[12]下の穴がエアにさらされるまで吐出口からエアは出てきません)
ここまで試してみると例のICチップが気になります
あのインクが余ってるのに「インク切れ」だと騒ぐおせっかいなヤツです(笑)
いろいろ調べてみると「インク切れ」とチップが騒いだ時点のインク残量は約4cc程度ということなので
計ってみましたが撮影し忘れました(^^;
いずれアップしますがまだまだイケるほど残ってました(笑)
整理してみるとスッキリしましたが吐出口から吸引したインクを注入しようとしても入りません
ひとつバラしてないところが気になって解剖してみました

なにやらスプリングでバタフライを押さえているようです
バタフライを切り取ってみると[12]にあった二つの穴がみえました

こんなトコにも逆止弁が組み込まれていたのですね
なるほど・・・
ちなみにバタフライの断面を見てみましょう

下に写ってるのは0.5mmのシャープ芯です
結構、精巧です(笑)
ん〜大体分かりました
インクが減った分だけ充填されてくるエアを常にインク吐出口から隔離し続けるシステムは絶賛に値します
しかも電子回路を組み合わせエアが吐出口に近づく前に使用不能にしてしまうのですから完璧です
ちょっとばかしインク残量にかける安全係数に問題アリですがオニのような仕様です(笑)
さて、そろそろ気がついた人もいるかもしれませんね
「インクが出てくのは分かったが、どこから空気が入ってるのだ。オイ!」
という人がいそうなので説明を続けます(^^
実は実験に使った裸カートリッジには上に空気穴を開けてまして(手抜きです(^^;)
単純にその空気穴からエアが充填されるようになっているのですが
実際の空気流入機構はコレマタ凝った仕組みになってました
お手数おかけしますが、また似たような写真をご覧下さいませ(^^

結局(g)に見えている穴から上に向かっているミゾを通って右上角の切れ目からエアが供給されてました
が、しかし穴(g)からエアが出てくるまでがスゴイんです(笑)
まず、このカートリッジのどこに空気取入口があったかというとですね
なんとコレです

フィルムが貼ってある状態だと目立たないので分かりにくいのですがココです
ん、分からない?
拡大してみましょう

EPSONの[P]と[S]のやや[S]よりの上のフィルムの縁にポチョっと見えているソレです(笑)
フィルムを剥がすと極細一筆書きでクネクネです([a]-[b])

迷路の先には立派なエアフィルタ(c)が見えますが
ここから先が、またまた後ろから前からスンゴイのです(笑)

エアフィルタを通ったあとウラの(d)穴を通り、表の(e)-(f)通路を経由して闇に隠れた後に(g)穴から出てきます
何故、闇に隠れるかというと、ここにも楽しい仕掛けがあるからです
実は穴(g)の右側にあるフィルムの中に秘密がありました
スカート・・いやフィルムをめくってみると板バネが何かを押さえてました

バネを外して出てきたのが「超小型エアバルブ」です!
写真中央上にチョコンとあるのがソレです

直径わずか4mmほどのバルブにシール用の樹脂が溶着されてます
エプソンやりますね
お見事です
ちなみにオモテはこんな感じです

写真左がソレですが奥が見えないのでピンを折ってみました(左肩枠内は折る前です)
横に転がってるのが折ったピンですが、結局奥まで見えません(笑)
それでガパっとはがしてみたのが右の写真です
写真右をみるとまたフィルムがあって、どうやら先ほど折ったピンが
フィルム越しに裏側のエアバルブを押し込む様になってました
で、エアバルブを外した穴が(g)とつながっていた!・・というワケです
さて、カートリッジはざっとこんなんです
疲れましたね(笑)
ふぅ・・・と、深呼吸してみるとさっそく疑問が浮かびました
「ところでコレが消耗品って、なんで??」
そうです、この複雑な機構が印字ヘッドと一緒に動くのは良いとしても
はたしてインクがなくなったら丸ごとゴミ箱行きにするようなモノでしょか?
このカートリッジ、メカニズムとしてなら確かに1000円をはるかに超える価値を感じます
ただプリンタ全体の機構を考えると印字ヘッド直前に設置する「エア混入防止装置」と位置づけるのが妥当じゃないでしょか?
いや、しかしナンですな(笑)
それを消耗品であるインクと共用してしまう根拠が分かりません
ましてや製造元の環境方針をみると余計にワケ分かりません
もしかしてエンジニアの技術的なモラルの問題なのでしょうか?
脳ミソ混乱して不眠症になってしまいます(笑)
いやヤッパリどう転んでも消耗品はインクだけであるべきです(笑)
断固、あるべき姿に戻しましょう!
こうなったら、あたしゃヤリますよ!
と、そんなに気合を入れんでもコトは簡単でした
考えてみて下さい
カートリッジの中に入ってくるのは穴(g)からの空気だけです
それが空気じゃなくてインクだったら・・・
えへへ〜バレちゃいました?(笑)
やっぱり外置きのインクタンクから空気の代わりにインクを供給するってイケますよね(笑)
って、ワケで連続供給システムの説明はこちらです
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